拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ベーレンライターは「für」がお好き?

2013-11-29 09:27:21 | インポート
最近のシュッツの楽譜では、昔「vor」だったところが「für」になってる。おお、そうだ!バッハもベーレンライターの新全集では「vor」が「für」になってた。で、意味なんだけど。「vor」は(ここでは)「~の前で」。「für」は、普段は「~のために」。じゃ、意味が変わったのか?いやいや、「für」には古くは「前に」の意味があったんだと。だから、意味は変わらず。新全集は昔の言葉にこだわってる?(それでいて、表記は、dassだったりして、今風)おっ、格はどうだ?(ひかえおろ~の格さんではない)場所を表す前置詞は3格支配。それに対して「für」は普段は4格支配。それが、ここでは3格支配になってます。「für falscher Lehr'」って具合。なんだか奇っ怪ですが。普段「für」が4格なのは「für」だからじゃなくて「ために」だからなんですね。基本的なことを思い返しました。

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1 コメント

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気づきませんでした。今度、ルターの当時の聖書と比べてみます。 (遠藤幹哉)
2013-11-29 09:39:52
尤も、当時の表記ではfuerでしょうけどね。
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