拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

母が褒めたまいしセリ

2017-04-22 10:36:07 | 音楽

空が燃えていた(写真がらみの話はこれだけ)。さて。昔CMで「♪幸せってなんだあっけ、なんだあっけ、ポン酢醤油のあるうちさ」というのがあった。私が幸せと感じるのは一日に二回。まず朝。香草(日替わり)を入れたラーメンをさあ食べるぞと箸を持つ瞬間。そして夜。自分でこしらえた料理を並べてさあ飲むぞとビールグラスに手を伸ばす瞬間。生きててよかったと思うしこれからも生きていたいと思う。朝の日替わりの香草は、セリだったりミツバだったりパクチーだったり。で、母にセリの話をしたら「セリってなんだ?」。え?そんなにお悪いの?って違う。ぼけてるのではなく、モノを知らないのだ(この件については)。母は香りの強いものを料理に使ったためしがない。だから、私はニンニクを成人して家を出るまで食べたことがなかった。で、そのセリとやらをラーメンに入れる話をしたら「お前はすごい!」と感心された。まったく。褒められて伸びるタイプの私を褒めなければいけない時期に一度も褒めたことがないくせに(だから伸びなかった、と人のせいにする)、この歳になって、セリをラーメンに入れたくらいで褒められてもな、と思う。ちなみにタイトルは、「母が教えたまいし歌」(ドヴォルザーク)をもじったもの。この歌、昨年グルベローヴァが日本で開いたリサイタルでも歌ったし、つい最近のウィーンの国立歌劇場でのリサイタルでも歌った模様。いい歌。と、これだけで今回のジャンルは「音楽」となる。

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