拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

カウンターテナーの意味

2013-12-16 10:59:58 | インポート
35年振りに古楽の大先生の著書を引っ張り出して読んでたら、ドイツの地名で「オーベルアンメルガウ」。Hä?と思ったけどすぐわかった。私もシュッツを歌う会(最近立ち上げた)の資料では歌詞の読みとしてこういう書き方をします。が、口語では「オーバーアマガウ」ですね。で、大先生の本を読んだ理由。私、最近ファルセットでテナーやアルトを歌うことが多いんだけど、某Sさんが「カウンターテナーの本来の意味は違う」とのたまう。某Sさんによると、ここでの「カウンター」の意味は、「矢吹丈のクロスカウンターのカウンターと同じで」(ここは私のパラフレイズ。ミサに挿入されるトロープスのごとし)、「対抗する」の意味。つまりテナーに対抗する、が本来の意味。発生はオルガヌム、なんだと。そこんとこを勉強しようと思って読んだ。なるほど、オルガヌム(初期多声音楽。日本は鎌倉時代)では、グレゴリオ聖歌を歌うテナーの対旋律として、一つ上で装飾的な声部が歌われた(対抗して、がいまいちピントこなかったんだけど、対旋律ということでしっくりきた)。テナーの対旋律なんでカウンター・テナーってわけね。テナーの語源、これは想像つくぞい。tenereってイタリア語に「保持する」って意味があるから、定旋律を長く伸ばす声部に結びついたんだろう。で、CDで聴いてみる(レオニヌスの曲)。おお(きなくりのきのしたで)!なが~~~く伸びたテナーの上にひらひらした対旋律が乗っかってる(男声ファルセット)。ときどき、お線香をあげるときの「チーン」みたいな音が入る(ベル)。で、思った。オルガヌムは修道院で歌われた。だから男だけ。すると、テナーの上、ということになると、必然的にファルセットになる。だから、カウンターテナーの元の意味はテナーの対旋律であり、そのパートは、男声ファルセットで歌われた。だから、始めの頃からカウンターテナー=男声ファルセットだった、って感じかしらん。

ベルカント、歌声響かず

2013-12-16 09:54:02 | インポート
帰ってから競馬の録画を見る。名前で注目のベルカントの本馬場入場でアナウンサー、「牝馬ベルカント、エスコートするのは○○」。それだけ?もっといいようがあるだろうに。「青空に歌声を響かせ、ベルカントっ」とか。紹介がつまんなかったせいか、先行するも失速。その他、昨日注目した馬名。「ヘミングウェイ」ってのがいる。作家名か。他チェック。「ドストエフスキー」はない。「トルストイ」はいた。それから「コモドドラゴン」って聞こえたぞ。Hä?おおとかげは地面をはいはいでしょ。以外に速いと言っても馬には勝てないだろうに、と思ったら、「コモノドラゴン」だった。「小物」?