拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ベートーヴェン弦楽四重奏曲9曲演奏会

2013-12-31 21:59:16 | インポート
ベートーヴェンのラズモフスキーの3曲と後期の6曲を聴いた(弦楽四重奏曲)。開始は2時で終わったのは10時前。大ホールは交響曲全曲演奏でまだやってる(第8の第3楽章)。そっちと違ってこっち(小ホール)は三つの団体が交代で演奏する。右端の席で、第一ヴァイオリンは顔が正面に見えてよーく聴こえるけど、第二ヴァイオリンだったりヴィオラだったりは背中向けてて音はあまり聴こえない(肩甲骨はよく見える)。同じ料金だから早く買えばよかった。それでも後期の幽玄の世界に浸りきる。大好きな大フーガは力演。脳が異常に反応。魔法がつまってる曲。第15番の第3楽章、天に昇る音楽とはこういうのを言うんじゃなかろか。満喫してへとへと。さてと、帰って紅白を追っかけ再生で見なきゃ。潮騒のメモリーをキョン2と鈴鹿ひろみが歌ってることを祈る。では、皆様、よいお年を!

「バロックの権威」って誰だ?

2013-12-31 11:35:01 | インポート
ライナー・キュヒル(ウィーン・フィルのコンサートマスター)のインタビューを聴く。面白かったのは、言葉の端々に近年のピリオド奏法への不満が感じられること。例えば、ティーレマンはどう?と聞かれて、彼(ティーレマン)はバロックの権威の「こうでなければならない」というおしつけに影響されずに成長してるから偉い、といった具合。始めにピリオド奏法が出てきたときは新鮮でした。でも、その後、猫も杓子もピリオド奏法で、もっといろいろあっていいんじゃない?とか思ったり(猫も杓子もベーレンライター新版……関係ないか)。ところで、キュヒル氏のいう「バロックの権威」、私、勝手に思い浮かべた。ウィーン出身でメジャーオケも振る、と言えばあの人だろう(以下、勝手にその人だと思って)。その昔、この人のベートーヴェンがCDショップの店内にかかってて斬新さにたまげて思わず買った。でも、歌手は歌いにくいんじゃないかなー、と思ってたら、グルベローヴァ様がこの人に指揮を頼んで断られた、という話を聞いて、やっぱ偉いんだなー、と思った(とか書いてるうちに、じゃ、違う人かな、と思ったり)。

シュッツにとってのポリフォニー

2013-12-31 08:09:57 | インポート
インターネットラジオを聴いてたら、バロック期の声楽コンチェルトが聞こえてきて、一瞬、モンテヴェルディか、と思ったらシュッツだった。そうでした。シュッツはガブリエリとモンテヴェルディを師匠と仰ぐバロック初期の作曲家。私はポリフォニーの合唱が好きなんで、シュッツの曲ではGeistliche-chormusik(宗教的合唱曲集)をよく聴くんだけど、多くのシュッツの曲は、通奏低音を用いたモノディー様式やコンチェルト様式。Geistliche-chormusikについて、シュッツは、「意識的に」、通奏低音を排して、「旧来の」ポリフォニーを採用した、と言ってる。