「狼の群れはなぜ真剣に遊ぶのか」(エリ・H.・ラディンガー著)を読む
オオカミとカラスは良好な関係を築いているそうです。それは長い年月をかけて遺伝子的にも結びついている感じです。
カラスは、人間が手にした死骸には手を出さないけど、オオカミの仕留めた死骸には手を出すことは実験で判明したそうです。オオカミが狩りに行くとき、カラスは興奮し、危険が察知した時にはオオカミに知らせるそうです。
題名の答えは、オオカミは遊びを通じて社会性(公正や協力)を学び、ドーパミンを分泌して幸福感を高める、こういった理由です。
著者のような研究者によって、オオカミの生態がわかるわけですが、それらから我々は学ぶ点が大いにありそうです。自然界においては、そういった生き物たちが生息できるということは、バランスと秩序があるからなのであろう。
人間は、そういったものを壊すばっかりで、生態系には貢献していませんし・・
著者も「地球にとって人間は意味を持たない。それでも私たちは地球の一部なので、地球を最も重要なものとして行動すべきだ」(186頁)と記しています。