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ナチ宣伝相秘書の独白

2024年06月11日 | 読書日記 その8

「ゲッベルスと私(ナチ宣伝相秘書の独白)」(ブルンヒルデ・ポムゼン著)を読む


ポムゼンは政治に興味はなく、彼女にとっては物質的な安定であり、上司への義務を果たすことであり、何かに所属することであった。
ナチの犯罪については、個人の責任については一切否定した。
そして、物質的補償やそればかりを考え、社会の不公正や差別を受け入れてしまう。
こうした人たちは、過激な党に投票する人たちよりも危険な存在となる。
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ポムゼンが入党する前は、ユダヤ人家族とも親しくしていたそうですし、この本のインタビュー後にはオフレコとしてユダヤ人の恋人のことも明かしていたそうです。
元々、反ユダヤ人主義ではなく、自分のことを優先した結果、ナチに入党してしまったというわけです。太いものに巻かれるという行為が、全体主義へと向かわせてしまったのであろう。

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