アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

ノイズ

2009年07月28日 | 読書日記 その6
「アンチノイズ」        辻仁成著     新潮社
「恐竜は虹色だったか?」 ビートたけし著     新潮社

区役所に勤め、町中を騒音計測器を使い計測する主人公。
いつしか音に興味を示し、発生する音を町地図に記す。

恋人フミの動向に不信を抱き、盗聴器をしかける。
そこから発せられる音は、彼にどんな思いを抱かせるのか・・・

後者の本には、虫の鳴き声のことが書かれてあり、日本の虫は外国に比べてバリエーションが豊富な鳴き声を持っているそうです。
「ジーッ」とただそれだけで鳴いていたら、ただのノイズなのであろうが、日本の数限りない虫たちの鳴き音は、日本人の感性までも変えたということなのかもしれません。

音色という言葉は、もともと日本にあった言葉なのか、外国から入ってきた言葉なのかは知りませんが、多様な音があってこその音色なのであろう。

僕のHPには、「音の風景」と題して少しだけ音を載せています。
他人からしてみれば、ただのノイズでしかない音でも、僕にとってはそこには風や薫りが記されていて、目をつむれば画像が表示される。

音に対して無関心になった時に、われわれの風景は崩れていってしまうのかもしれません。

コメント
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