三島由紀夫に関する本をパラパラと読んでみました。
お世話になった人、編集者にはよくプレゼントをしたそうです。
感謝してのプレゼントですので、当然、見返りは求めなかったそうです。
(僕はこういった話に、敏感に反応してしまいます。)
坂本竜馬や西郷隆盛も、宿に泊まった時にはチップをあげていたそうです。
竜馬はよく手紙も書いていたので、こうしたことに怠りはなかったのでしょう。
(確か江戸、大阪間の1通の手紙の配達料が8両だったかな。そのお金の出所がどうのこうのという話もありますが・・)
こうした気配りができるというのは、大人物には共通していて、拝金主義の現代とはずいぶんとスケールの違うなあというのが実感です。
彼らたちは、未来を生きていた、そう思います。
話は戻って三島ですが、当時はスーパースターだったそうです。
そういった人が、ああいった事件を起こしてしまうのですから、センセーショナルな出来事だったのでしょう。
もし三島由紀夫がノーベル文学賞を受賞していたら、三島も川端康成も死ななくてすんだのではないかと読んだことがありますが、未来のない現代から比べると、なんとも贅沢な「もし」です。