アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

隠居

2009年07月26日 | 読書日記 その6
「ゲーテに学ぶ幸福術」  木原武一著  新潮選書

実に含蓄のある言葉を残しています。

「人間、30歳も過ぎたら、もはや死んだも同然だ。」
「人間にとっていちばん興味のあるもの、それは人間にほかならない。それ以外のものは興味を持ってはいけない。」
「何か意味あることは、孤独の中でしか作られないことを、私は痛感した。広く喝采を薄した私の作品は、孤独の産物である。」
「数カ月のあいだ新聞を読まずにいて、あとでまとめて読んでみると、こんな紙切れを相手に、いかに多くの時間を浪費していたか、はじめてよくわかる。」
「あらゆる芸術の最高の課題は、仮像によってより高い現実の錯覚を与えることである。」(以上、本文より)

人は、30歳を過ぎたらもはや生きる価値も意味もないのかもしれない。
エゴに磨きがかかり、悪さばかりをしながら生きるよりも、隠居生活でもした方がよいのかもしれない。

松尾芭蕉や上杉鷹山にしろ30台で隠居をしたと思うけど、人間の価値というものをよく知っていたのかもしれない。

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