『ものづくり道』 西堀栄三郎著 wac
20年ほど前に書かれた文章です。
探検家でもあった著者のアムンゼンとスコットのリーダーとしての比較論がおもしろかったです。
20世紀始め、南極点を目指して競った2つの隊。
結果はアムンゼン隊が先に到着して、そのあとにスコット隊が到着し、その帰りに全員が死亡しました。
リーダーとなるべき人間はどのように行動をし、どのように行動してはいけないのか。
僕個人は、リーダーとは平常心でいられ、ものごとを多面的に分析できる人たちと受け取りました。
その当時、南極探検に出掛けた白瀬中尉のことも書かれています。
最初は誰にも相手にされなかった白瀬中尉であったのですが、大隈重信の一声で南極に行くことができました。
著者は、「・・あくまでもそれをやり遂げようという執念をもった人間と、その非常識な夢をかなえさせてやろうという「大物」が必要なのである」と記します。
「「創造性」とは、従来常識と考えられていることとは違う「非常識でやる」ことであり「非常識にものを考える」ことであるから、それは並大抵のことではできない。世間には常識的な人間が多く、少しでも常識から外れようとすると批判したり足を引っ張ったりした挙げ句に、「馬鹿」とか「狂人」呼ばわりするからである」(本文より)
常識人のこうした狂気がほんとうは一番怖いと感じてしまいます。
20年ほど前に書かれた文章です。
探検家でもあった著者のアムンゼンとスコットのリーダーとしての比較論がおもしろかったです。
20世紀始め、南極点を目指して競った2つの隊。
結果はアムンゼン隊が先に到着して、そのあとにスコット隊が到着し、その帰りに全員が死亡しました。
リーダーとなるべき人間はどのように行動をし、どのように行動してはいけないのか。
僕個人は、リーダーとは平常心でいられ、ものごとを多面的に分析できる人たちと受け取りました。
その当時、南極探検に出掛けた白瀬中尉のことも書かれています。
最初は誰にも相手にされなかった白瀬中尉であったのですが、大隈重信の一声で南極に行くことができました。
著者は、「・・あくまでもそれをやり遂げようという執念をもった人間と、その非常識な夢をかなえさせてやろうという「大物」が必要なのである」と記します。
「「創造性」とは、従来常識と考えられていることとは違う「非常識でやる」ことであり「非常識にものを考える」ことであるから、それは並大抵のことではできない。世間には常識的な人間が多く、少しでも常識から外れようとすると批判したり足を引っ張ったりした挙げ句に、「馬鹿」とか「狂人」呼ばわりするからである」(本文より)
常識人のこうした狂気がほんとうは一番怖いと感じてしまいます。