アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

理想の本屋

2008年05月30日 | 読書日記 その4
『三四郎はそれから門を出た』  三浦しをん著  ポプラ社

雑文集です。
著者は理想の本屋としてこのようなことを書かれています。

「天井でゆっくりとまわるファン・・ちょっとした喫茶件バーがある。店員さんは親切で商品知識が豊富。店員さんの制服は、男性は書生風。つまり、袴をつけ、着物の下に白いシャツを着て、下駄を履いているのである。女性はカフェの女給風。大正時代っぽいレトロ調は、この本屋のオーナー(私だ)の趣味なのだ」

まちの本屋が消えゆく中、理想の本屋は自分の頭の中にでしか存在しなくなってしまった。
かくゆう僕も、ネットで注文して本屋で受け取ることが多くなった。

一日100冊の新刊本が出版され、どのように選んでいいのかも分からず、ベストセラーは放棄してしまった。
良いのもは残る、その選択肢と相性の良い批評家と信頼できる人の言葉と一期一会がたよりとなる。

本の存在は、あーなんて人生は短いのだと思わせる。
「悠々と急げ(開高健)」だ。

コメント
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