暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

卯月の自主稽古

2013年04月24日 | 自主稽古(京都編)&奥の細道会
                 (菓子5種を縁高に盛りました)

桜に浮かれている内に季節は進み、藤の花が満開です。
今年は何でも咲くのが早いみたいですね。

そんなある日、卯月の自主稽古をしました
科目は大円之草と行之行台子です。

菓子担当は私でしたので、今回は菓子五種としました。
前日に金時芋としいたけを炊いて味を含ませておきました。
午前中、颯爽と(?)自転車に乗って、新緑と陽射しをまぶしく感じながら
哲学の道添いを走り、目指すは「緑菴(りょくあん)」さんです。

戸を開けると、季節の上生菓子が六種類ほどウインドウに並んでいました。
どれも風趣があり、美味しいそう・・と迷っていると
「今日はまだ三種類しか出来ていませんで・・・」
それで、「藤花(とうか)」と名づけられた薯蕷饅頭、
「山吹」というきんとんの二種を買いました。
お店の方が心配そうに
「自転車の籠に入れないで、ぶら下げて行ってくださいね・・(ハイ!)」
もう一種の果物は、ドライ杏(あんず)にしました。

             

 
炉での最後の自主稽古なので炭手前(後炭)から始まりました。
来週には早めに炉を塞いで風炉へ切り替える予定なので、
これで当分、炉ともお別れです。
匙香が入り、湿し灰が撒かれ、さらさらと進んでいくのが
名残惜しいような気持で、Sさんのお手前を見つめていました。

次に、大円之草を3月に続いて稽古しました。
やっと自分がわからないところがわかった・・・と思っていたら、
間違えて覚えている箇所があり、お教えいただき助かりました。
大円之草の疑問点を箇条書きにして、先生にお尋ねする予定です。
苦手だった大円之草ですが、やっとお稽古するのが楽しみになってきました。
二種の茶銘は、豊栄の昔(祇園辻利)と関の白(一保堂)です。

                 
                (花は虫狩と都忘れ、花入は賀茂川です)

続いて、SさんとYさんが行之行台子点前をしました。
風炉では9月にしていますが、炉では今回が初めてです。
でも、みなさまスラスラでした。
お二人にあやかって、行之行を何度か稽古しましたが、さすが奥伝、
行之行の特徴をスラスラ言えるにはまだ時間がかかりそうです。
忘れるのと覚えるのと、追っかけごっこが続いています(永遠かしら?)。

始めに、八卦盆を引いたあと、火箸を二本取って台子左へ置きますが、
Yさんの火箸の扱いがとてもきれいで、いつもうっとり拝見してました。
終了後リクエストして、扱い方を再現していただきました。
こんな風に、所作のきれいな箇所やわかりにくい箇所をいろいろ教え合い、
研究し合うのも勉強になります。

次は風炉なので、灰をふるって灰形の稽古をしなくっちゃ・・・です。

                                   

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