令和6年の夏休みもあとわずかとなりました。
そんな或る日、茶室に掃除機をかけ畳を拭き上げると急にスィッチが入り、稽古支度にとりかかりました。
先ずは御軸を「白雲抱幽石」から「雲月去来閑」に変え、真台子を出し、唐銅の皆具一式を莊りました。
稽古科目は奥伝の大円真(だいえんのしん)です。
大円真は裏千家の相伝種目の一種目で、格は真之行台子と同じです。
大円盆の点前は古くからあったようですが、利休さまが大円盆を長盆に変えたそうです。その後、裏千家13代圓能斎が大円盆の点前(大円真と大円草)を再考されたと伺ったことがあります。
8月終わりから大円真の稽古が入っていますし、9月の奥伝は大円真なのです。
1回目の自主稽古は夜の8時過ぎでした。
ようやく暑さが凌ぎやすくなる時間帯で、一人茶室に籠り2時間ほど大円真の稽古に励みます。「茶室に籠る」が心地よい自分一人の空間と時間となり、とても大切なことだと思います。
茶道点前の三要素「順番、位置、所作」はもちろんですが、気になる細かいところを確認したり、所作がスムースにいくまで何度も繰り返しました。
8月に入ってから山積みのノートの整理をしています。
ばらばらに書かれているメモを科目別や項目別に整理し書き写しています。
エクセルで整理しようと何度も試みましたが、その度に挫折したので、今はノートに自筆で書き込んでいます。
そうすると、イラストを入れたり、メモをそのまま貼り付けたり、とても分かり易いような気がしています。メモを読み直したり、整理したり、疑問の箇所を調べたりすることが一番の勉強になりますが、小さい時からノートをとるのや整理が苦手でして・・・全然はかどりません。
2回目の稽古は午前10時から1時間余。1回目の稽古で迷ったり、もたもたしたところを気を付けながら点前してみるとスムースに出来ましたが、今度は別の所で疑問が出てきたりします。(奥伝なので詳しく書けずに残念ですが・・・)
疑問をそのままにしておけないので、茶友YKさんに電話でお教え願い、無事解決しました。
・・・それは、自分でこうと思い込んでいたところを7月のS先生のお稽古で間違いに気が付いた箇所でした。(ありがとう!早速、生徒さんに訂正しなくては・・)
同時に、自主稽古を一人でやらないでどなたかと、あれこれ談義しながら出来たらどんなに素晴らしいことかしら・・・と思ったりします。
眉風炉の灰を一部だけ入れかえて灰形を作ります。5月以来なので灰を全部篩い直したいところですが、台風10号の影響で風雨もあり、片目をつぶって省エネです。
こうして今年の夏休みが終わりつつあります。
なかなかアップできないでいたら、明日でも今日ではもなく昨日が誕生日 (願望?)でした。やっと