暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

茶事支度  藁灰づくり

2011年02月12日 | 茶道楽
雪、ゆき、snow・・・と、雪のことを考えていたら、雪になりました。

久しぶりに我が家で茶事をします。
昨年2月の鶯の茶事以来です。
それで、お客さまや茶事のことを考えながら、いそいそと茶事支度をしています。

立春を過ぎたとはいえ、寒さがまだまだ厳しい時期なので、
雪の夕去りの茶事としました。
雪と寒さを愛でながら御茶一服差し上げたく・・・
と、ご案内をさしあげました。

室内はともかく、外の腰掛待合は寒く、しかも夕方から夜にかけてです。
実家から持ってきた大火鉢を初めて使うことにしました。
暖とともに赤々と炭火が映える風情を愉しんでもらおう・・・
と藁灰づくりを思いつきました。

藁灰づくりは3年前の名残の茶事以来ですが、
親友のMさんが藁灰づくりに・・と麦わらをたくさん送ってくれました。

作り方は、
麦わらを火鉢に合った長さに切りそろえ、塩水に一晩つけてから水をきっておきます。
適当量の麦わらを揃えて(曲がらないように)アルミホイルで巻き(左右は開けておく)、
焙烙へアルミホイルの束を並べます。
蓋をして紙粘土で蓋の境目をふさぎ、二か所くらい空気穴を開けておきます。
ガスにかけ、強火で約2時間加熱すれば出来上がりです。

                
                
                

ガスにかけてから気が付きました。
2年前に台所を改修してコンロを変えたのでした。
安全仕様になっていて、途中で火が消えてしまいます。
「きゃっ! どうしよう?」
あわてて炭を熾し、炉へ火を入れて、そちらで加熱しました。
屋外用コンロも七輪もなかったので、あわてて炉を使いましたが
藁灰の焦げた匂いが家中に充満し、いつまでも匂っているような・・・。

肝心の藁灰ですが、翌日冷えてからアルミホイルを開けてみると
二段に入れた上の方は加熱が足りない半黒状態でした。
いずれにしても足りませんので、前から欲しかった七輪を買いました。
これで再度、風のない日に挑戦してみます。

                       
       
やってみるといろいろありますね。
利休七則に「刻限は早めに」とありますが、茶事支度も早めに・・・ですね。
今日はまだ雨か雪が降りそうなので、明日できるかしら?

                          



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