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「ご近所さんと重陽の茶会」へお招きしたT氏から
「横浜うかい亭へ是非お招きしたいのですが・・・」
嬉しいご招待があり、10月20日にT氏夫妻とツレと4人で出かけました。
「困ったわ・・・何を着ていこうかしら?」
適当な洋服がないので着物にし、白羽二重に茶屋辻模様を染めた着物を選びました。
帯は花(芙蓉?)が描かれた薄レンガ色の塩瀬にしました。
初めての横浜うかい亭ですが、T氏が常連さんらしく、大勢のスタッフに出迎えられびっくりしたり、
高尾や八王子店と全く違う佇まいについ珍しくキョロキョロしたり・・・。
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ステキなガラスのコレクション
建物は金沢から移築したという和風建築ですが、一歩中へ入ると外国のホテルみたい。
ゴージャスな内装は和洋折衷で、アールヌーボー風な設えです。
最初に窓際の椅子席へ案内され、日本茶を頂きました。
これは茶事で最初に待合でお出しする汲み出しに相当するのかしら?
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窓際の椅子席で一休みし日本茶を
T氏は5年前から何度も手術をされ、病気と闘って来られたそうですが、
横浜うかい亭の料理にとても元気づけられ、そのおかげで体も一時より回復したとか。
今は美味しいものを食べること、奥様と旅行へ行くことが楽しみだそうです。
そんなT氏のために横浜うかい亭ではどのようなランチをお出ししたらよいか?
大勢のスタッフが話し合ったそうです。
大きな鉄板のある個室へ通され、準備された食材や料理の説明が丁寧に行われ、
聞けば聞くほど、料理に対する心くばりがスゴイ!と思いました。
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今、手に入る最高の食材で美味しいものを目の前で調理してお出しする、
しかも調理しながらお客様と会話し、香りや音を楽しませ、出される料理のイメージをより豊かなものにしていく・・・スゴイ技術の持ち主がT氏ご指名のシェフSさんでした。
次々と出される吟味された料理を舌鼓を打ちながら味わい、堪能しました。
(繊細な料理の表現が難しく・・・栗スープ、北寄貝、牛ランプ、ホアグラのソテーなどでご勘弁ください)
器もマイセン、ロイヤルコペンハーゲン、ウェッジウッド、京焼の現代作家など素敵なチョイスでした。
ごちそうさま!
食後、二階へ席を移し、庭を眺めながらデザート3種(柿のシャーベット、絶品のモンブラン、特製プリン)と珈琲とおしゃべりを愉しみました。
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うかい亭のおもてなしと茶の湯のおもてなし、料理と茶の湯と切り口は違っていても、
お客様のことを考え、今できる最高のおもてなしをする・・・その心意気に深く感じ入り、
一方で、今できる最高のおもてなしとは程遠い、未熟な自身のお茶を反省しています。
とっても素晴らしく、とっても刺激になった横浜うかい亭のランチタイムでした。
そして、何より茶会の疲れが出ていた心身が心地よく癒されたのです。
Tさんご夫妻、ありがとうございました・・・。