小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

アルバトロス初乗船も!

2006-04-25 19:55:03 | Weblog
毎朝インターネットで当らぬ天気予報?をチェックしているのだが、今日は特に予報が気になった、海洋センターのクジラ調査船アルバトロス初乗船の予定なのだ。
予報は曇りのち晴れ、うねり2メートル(これはいつもの表示)、上々である。

僕を含め4人のボランティアスタッフと操船は所長のマナミさん合計5人でいざ出発。初めての僕はとにかく教えてもらいながら記録のお手伝いだ。

父島二見港の玄関口、烏帽子岩通過時にまずGPSをポイント調査開始を記録する、そして水温のチェック等クジラに会う前にもやる事はたくさんある。

さあいよいよ調査開始、クジラと至近距離でご対面だ!
ウェザーステーションでクジラの陸上チェックをしている通称<山>班に無線でクジラの状況を確認、ところが無線の声は
「現在、全くクジラは確認できておりません、どうぞ」
なんだか出だしからイヤーナ予感、とりあえず最近クジラの出没の多い西へと向かい、皆目を皿のようにして海上も見つめるがブロウ(クジラの潮吹き)は全く見えない。海中にマイクを投入しての捜査も全く反応なし。

二時間以上海上を漂ったが、山からのクジラ発見の報告もなくやむなく調査は終了。

なんてこったい!この島に来てから幾度となくブロウやブリーチング(クジラが海上に体を出し、水面に落ちるときに上がる水しぶき)を見てきたのに、目の前でクジラの調査が出来る機会にクジラがいないなんて。日頃の行いがよっぽど悪いんだな、僕は!!!

お昼は、山や海で食べるはずだったお弁当を持ち寄ってセンター前の製氷海岸で皆で楽しくピクニック気分?

そう言えば、僕の山調査デビューの時も、海班が弁当を忘れ調査は午前中で中止、センター前でランチし皆でお昼寝なんて事があったな・・・・

どうやら僕はクジラ調査の疫病神!まいちゃったネ。
とりあえず次回に期待しましょう。

クジラのシーズンそろそろ終わりなんだけどネ!



新人さん

2006-04-24 19:26:00 | Weblog
今日の小笠原は、曇り時々雨の天気、そしてやや蒸し暑いイマイチの週初めとなる。ボランティアも出来ればスカットした青空で気持ちよく出かけたいものだがこればかりは致し方ない。

海洋センターに到着すると見慣れない女性から挨拶された、そうか昨日のオガマルで新人のボランティアさんがやって来たのだ。恒例の到着日の夕食時に決定されたニックネームはメイさんとの事。その由来は聞いていないがメイさんとりあえず宜しく。

ボランティアを始めて約3週間、この間3人のスタッフがここを後にし、2人の新人さんがやって来た。ボランティアの人達はここに寝泊りし言って見れば24時間生活を共にするわけで、しかもその活動はけっこうハード、よほどの志がなければなかなか続かないのではと思う。

僕はここでは珍しい通いのボランティア、休みも土日きちっと頂けるし他のスタッフと比べるとかなり恵まれた立場である。
あまり詳しい話をする機会もないのだが、他のボランティアの連中は何らかの形でクジラやカメ、あるいは元々動物好きといったベースがあるようだ。
だから皆あんなに生き生き輝いて見えるのだろう、それはタダ若いという理由だけで片付けられるものではない。

新人さんに負けぬよう頑張らないとね!

帰宅すると、妻が
「昨日釣りをしていた青灯でアベックがイカ3バイ上げてたワヨ」

これからイカ釣りに行くか!

写真は昨日青灯前を走るウインドサーフィン、この後すぐプレーニングしだした。


青灯台の一日

2006-04-23 20:05:47 | Weblog
昨夜もイカ釣りに出かけたのだが、なんと我家に初のアオリイカをプレゼントしてくれたイカバケを失ってしまった。釣りの最中、かなり古いものでもろくなっていたのだろう、ジョイント部分だけ残り本体が無くなっていた。
ショックである。

そして本日、天気予報は下り坂曇りから雨の予報、昨日けっこう頑張って歩いたし遠出は控え、昨夜のリベンジ、青灯で釣りとなる。我家にしては珍しく弁当も持たず降ってきたら即退散の態勢である。やや弱気だ!

ところが朝方チラッと降っていた雨も上がり曇り空から小笠原の太陽がけっこう顔を出す釣り日和となる。結局僕は青灯で一日のんびり過ごす事となった。

その間妻は、まずお昼にオープンサンドをつくりに帰宅、青灯でランチの後はローカルベーカリーに予約のパンの受け取り、そして夕方恒例のオガマル入港後の買い物と相変わらず精力的に動き回っていた。

僕の方はホント久し振りに青灯でのユッタリした一日を楽しんだ。
オガマルは定刻より15分ほど早く入港したが、ゴールデンウィーク前の静けさか乗客数も少なくいつもの入港日の活気が感じられない。

そのオガマルの後を追うように一艇のクルーザーが帆をたたみ動力で入港してきた、外人さんが乗っている、きっと長い航海だったのではないか、釣りをしながら手を振ると元気に振り返してくれた。

その後南西の風がやや上がり、珍しく何艇かいたウインドサーフィンがプレ-ニングを始めた、もとウインドサーファーとしては懐かしかったし、乗ってみたいなーなんてチラッとネ!

釣り場のほうは顔見知りの人が何人か入れ替わりやって来て、話はやはり今旬のアオリイカに集中、チョコチョコは上がっているようだが数はまだ少ないようだ。

パイプのおじさんに先日のアオリイカ初ゲットの話をすると、美味しい食べ方を丁寧に教えてくれた、今度是非試して見よう、釣れたらネ。

それで肝心の釣りの方は全くダメ、周りもイカ釣りの人がほとんどだったが、だーれも釣れていなかった。

やはりイカ釣りは夜かな。

写真は入港してきたクルーザー。

金石沢

2006-04-22 20:23:42 | Weblog
本日は土曜日、待ちに待った休日、そして久々の快晴、即決でお気に入りのジニービーチまでトレッキング。

いつものコースをまずは小港海岸を目指す。と、途中の八ツ瀬川遊歩道入り口の駐車場にいつになく沢山の車が止まっている。
そうか、今日はEarth dayにちなみハートロック(海から見た形がハートに見える為そう呼ばれる切り立った絶壁)まで裸足でゆっくり歩こうと言うイベントが行われるのだ。その集合地点がここだった事を思い出す。

アパートの隣人ヨッシーの宇宙船(ワンボックス)も止まっている。先日見た彼のブログに参加表明が載っていたな。

我々オジン、オバンには素足での山歩きはとても無理、トレッキングシューズで足元を固め歩を進める。ブタ海岸では中年ご婦人4人のトレッカーにご挨拶一路ジニーへ。狭い小笠原そんなに急いでどこへ行く、と言われそうなペースで妻に引っ張られ我家を出てから2時間半で白砂のジニーへ降り立った。けっこういいペーだ、と言うか新記録だ。
うーん、妻は知らぬうちに腕ならぬ足を上げているな、僕も毎朝のジョギング気合を入れねば!

ジニーで昼食等1時間半ほどのーんびり、いつもの崖を登り帰路に着くと途中オガツアーのオガ君が我々を待ち伏せていた。ジニーにいたのを上から見て待っていてくれたのだ。

「金石沢(きんしざわ)行った事ありますか?近いんで良かったら一緒にどうです」

勿論即OKで御願いする。金石沢は今まで何度も通っていたが全く気づかなかったちょっとした脇道を下りていくとあっけないほど直ぐに着いた。そこにはキラキラと輝く物質を含んだ非常に重い岩がゴロゴロしていた。黄鉄鉱ではないかとオガ君は言っていたが、小笠原にはまだまだ沢山知らない所があるんだなーと実感。

小港までの帰り道オガ君と色んな事で話が弾み、足の疲れも忘れとても楽しい帰路となった。又の機会山歩きのツアーも御願いした。

写真は光る岩を探すオガ君と妻。

里親

2006-04-21 19:31:17 | Weblog
海洋センターで飼育している昨年生まれのアオウミガメを対象に里親制度と言う物がある。

詳しい手続きは僕もまだ良く分からない(勉強不足ですいません)のだが、数千円を支払いアオウミガメの里親となり海に放流するのだ。

カメにはそれぞれ登録されたタグが付いており、000番の里親はAさんと登録される。Aさんの放流したカメが世界中のどこかで見つかれば海洋センターを通じて里親のAさんに連絡される。

10年後あるいは20年後自分の里子が、放流された小笠原のビーチに戻ってくる可能性も万に一つかもしれないがある、なーんかロマンがあるよね。

小笠原に来た記念に、息子、娘の誕生祝に、卒業記念に・・・・
色々な節目にこの制度を利用して里親になる方がいるらしい。
そして里子にそれぞれの思いを託す。

ボランティアを初めて、初の里親制度による放流が今日あった。
小笠原の島民の方が教会で結婚式を挙げ、その記念にカメの里親となり前浜から放流したのである。

昨日までエサをあげたり、水槽を掃除したり、磨いていたアオウミガメが里子となり、今日結婚したお2人の色々な思いを一杯詰め込んで大海原へ泳ぎだしていく、なんだかこちらも幸せな気持ちで一杯になった。

頑張って生き抜いて小笠原の前浜に帰って来いよ、待ってるぞー!

写真は、残念ながら放流には立ち会えなかったが、里子のカメを届けたスタッフに頼んで撮ってもらったもの。

あ、それから昨日の達人<もりお>は、昨年初めてボランティアに来た時、手モリを持参した為すぐに付いたニックネームとの事。納得です!!