海洋センターの達人

内地の天気は大荒れのようだったが、小笠原も南風が強く時折強い雨も有り当然の如く海は時化。
海洋センターのクジラ調査もこんな日は中止となる。

僕の場合あらかじめ土曜日曜お休みを頂いているが、他のスタッフたちはその日の状況によってお休みが変る場合が多い。今日のように調査が出来ない日はお休みのスタッフが増える。
つまり彼らのお休みは天候に左右され、しかも休みは悪天候の可能性が高いという事になる。
本日も4人のスタッフが急きょお休みとなり、皆それぞれのお休みを思い思いに過ごしていた。

そんなお休みのスタッフの1人、＜もりお＞が昼休み事務所に帰ると
「これからサクット潜ってくるので、昼ご飯とっといて！」
「こんなドシャ降りで潜るの？」と僕。
「休みの日は、とにかく海に入らないと落ち着かないス！」
そう言って出かけていった。
彼は卒論のデータ収集の為ボランティア活動をしている大学生である。

3時ころだろうか、亀水槽で作業をしていたらウエット姿で＜もりお＞が帰ってきた。
「どうだった？」
「今日はめったにない大漁ス！」
自慢げに突いた獲物を見せてくれた。

カンパチ、オニヒラアジ、シギ、写真ではカンパチの後ろに隠れているがイシダイが二匹。

正に大漁である、恐れ入りました。

ここ海洋センターにも素潜りの達人がいたのだ！

＜もりお＞は、彼のニックネーム、もしかしてモリの達人だからかな？
明日確認して見よう。