小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

お昼寝

2006-04-11 20:06:48 | Weblog
本日も海洋センターボランティアへ

「今日は、コウサン(僕の海洋センターでのニックネーム)山御願いします」
初めてのウェザーステーションからクジラ調査のお手伝い。

アオウミガメの飼育、調査の他にもう一つセンターの重要な業務に、ザトウクジラの調査がある。

毎年小笠原近海には1月~5月にかけて出産、子育て、繁殖の為に多くのザトウクジラがやって来る。海洋センターではこのクジラの尾ビレの内側の写真を所有の船(船名はアルバトロス)から撮影している。
クジラの尾ビレの内側は、その形、色、模様等それぞれの固体で違いが有り、これがそのクジラのIDとなっている。
さまざまな地域で撮影したID写真を過去のデータと照合する事によってクジラの生態を解明していく、そのためのデータ作りを海洋センターでやっている訳だ。

見晴らしの良いウェザーステーションからクジラを発見し、無線でアルバトロスへ連絡。
アルバトロスはクジラへ接近チャンスを捕らえて尾ビレを撮影、と一言で言えば簡単だが、一枚の写真を撮るのにどれだけ人間の知恵と時間と労力がかかっているか。
調査に同行してみて初めて分かった、まだほんの一部だと思うけど。

全てが初めての経験の僕、夢中で双眼鏡を覗いている内にあっと言う間にお昼、そろそろ昼食とその時、アルバトロスから悲痛な無線。

「弁当がなーい!!!」

朝用意した弁当を忘れてきたのだ、海況もイマイチだった事もあり調査はあえなく終了。

センターに戻り皆で海に突き出た柵の上でお弁当タイム。
その後は仲良くお昼寝!!!

たまにはこんな事も有っていいよネ、センターに来てから一番気持ちの良いお昼休みでした。