小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

即席授業

2006-07-05 20:12:21 | Weblog
小笠原小学校の職員玄関に暗幕を張った水槽が置いてある。その中には前浜で産卵されたアオウミガメの卵が砂と共に埋められている。

5年生の生徒達が毎日砂の温度を測ったり卵の様子を観察して記録している。以前このブログでも紹介したが小笠原小学校の5年生は毎年校外学習の一環としてアオウミガメの産卵、孵化、飼育、放流に係わっている。

朝登校してくる生徒たちは、学年に関係なくこの水槽を覗いているのだが、特に低学年の子が覗く姿はとても微笑ましい。1人ずつ暗幕の中に首から上を突込み興味深そうに見ている、昔修学旅行の集合写真でカメラマンがカメラの後ろの暗幕みたいな奴に首突っ込んでたじゃない、あんな感じ。

そして友達と卵の様子にあーだこーだと激論?を交わす、小笠原の小学生は低学年の頃からウミガメ博士だ。

そんな卵が昨日孵化し始めた。

今日は海洋センター所長のマナミさんとボラのケロネエが来校し5年生達を集めてアオウミガメの孵化に関する即席の授業。手際よく既に孵化した体長5センチ位の稚亀を取り出し説明を加えながら実際に子供達に亀を持たせる。勿論大歓声、まさに生の学習、僕も仕事の途中でチョッピリ見学させてもらった。

マナミさんとケロねえには
「元気でやってますよ!」
と、目と目で挨拶。

稚亀達は、孵化の進行具合を見計らって近々宮之浜から夕方放流するとの事である。タイミングが合えば参加して見たい。

写真は即席授業の風景、緑のTシャツがマナミさん。