雲が厚くいつ雨が降ってもおかしくないような空、
そんな空を観天望気していると、
目の前の空き地で雑草に混じって赤と白の花が咲いているのを発見。
ベランダから撮った花は、朝顔のような形ではあったが、
白い花が咲いているので、野に咲く「ヒルガオ」でも無く・・・
しかも、空き地は3月頃に整地されて草木は全く無かった。
下の写真は昨年8月に撮ったほぼ同じ位置の写真で、
4階建ての集合住宅が3棟並んでいたのである。
が・・・・
9月には解体が始まり、
今年の3月にはすべての工事が終了し、
土がむき出しの完全な更地に整地されたのである。
下の写真は花が咲いている地点を3月13日に撮ったものであるが、
このときはまだ雑草が生えていなかった。
何も無かったところに花を発見したのは6月末だったから、
わずか3ヶ月半程度で花を咲かすまで成長したことになる。
この時期の雑草は農家にとっては強敵で、
「放って置くと幾らでも伸びる」ので、こまめな除草を強いられ、
田畑で熱中症で倒れ重病人が出るのもこの季節なのである。
除草剤を使うと簡単なのだが、
自分たちが直接口にするものについては、
農薬を使わず人力で除草するのだという。
咲いている花についていろいろ調べてみたが、
「ペチュニア」の一種では無いかと思われる。
この花は自生していないので、
以前住宅に住んでいた人が栽培していたものに違いないが、
それが種となって散り、整地されても生き残り花を咲かせたのであろう。
この花を栽培していた主は、
フィンスで囲まれた人を寄せ付けない空き地で、
雑草に囲まれながら美しく咲いていることをたぶん知らない。