港区まち創り研究会(まち研)ブログ

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1970年大阪万博の想い出

2023-10-01 17:23:26 | まちづくり
2025年、大阪万博が開催されることになっている。
1970年の大阪万博以来、55年ぶりである。1970年の大阪万博の日本館の展示で「21世紀の日本列島の将来像」というテーマで早稲田大学グループが展示の一部を行うことになった。
というのは、その前の大学対抗のコンペティション「21世紀の日本」というテーマで論文を提出することになっていた。早稲田大学もいろいろな学部の先生が参加しまとめ、内閣総理大臣賞を受賞したのだ。
フィジカルな将来像については、吉阪隆正研究室、武基雄研究室、都市計画家の秀島乾さんが参加してまとめた。
中心となって作業したのは吉阪研の戸沼幸市先生と大学院生であった。私も吉阪研究室の一員として参加した。
日本館の展示については、大きな日本列島の模型を展示することとなった。
吉阪先生の発案で日本列島を逆さまに展示することにした。この発想はすごいと思った。
日本列島を逆さまに展示することにより、太平洋側の都市より、日本海側の都市が浮かび上がり、また、中国、ロシア、韓国などの大陸の諸国の関係の重要さが増して見える。
こんな日本列島を見たことがなかった。
1968,1969年ごろ、作業した場所は古いデッサンなどをする本部のアトリエ校舎の5階で、壁に日本列島を逆さまにした立体模型をつくった。早稲田大学の主張は国土の均衡ある発展で、東大の東海道メガロポリス論に対抗する考え方であった。
今でもこの考え方は私は正しいと思う。現実は東京・横浜一極集中になりつつあるが。
この展示の説明会の時、通産省の当時役人であった若い堺屋太一氏が来られたとの覚えている。
大阪万博の日本館にこの模型がそのまま展示された。
当時、日本は高度成長期の前で、将来が輝いて見える時期で、大勢の人が大阪万博を訪れた。
今回の大阪万博はあまり盛り上がっていないように見える。

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