港区まち創り研究会(まち研)ブログ

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世界の街から64---アイルランド コネマラ地方、ゴールウェイ、モハーの断崖

2012-10-08 23:07:59 | アイルランドの街から
コネマラ地方
 ダブリンを出て西に向かい、アイルランド西部の海岸部を目指して車を走らせる。ダブリンから離れると何百キロ走ってもほとんど人家がない。遠くに、牛や羊の牧場が見えるだけである。都市と農村とが極端に違う。道路の舗装もあまりよくなく車もがたがたゆれる。コネマラ地方に着く。コネマラ地方の泥炭層が広がる地域には驚かされる。木や草がほとんどなく、荒涼とした黒い岩の台地が続く。車や人や動物にも会わず、まさに、地の果てに来たような感を受ける。地球にもこんな所があったのか認識を新たにする。
さらに、車を走らせていくと木陰から湖が急に現れ、湖のほとりに修道院が見える。カエルモア修道院である。建物と景色がマッチして美しいがほんとに、周りになにもない寂しい場所である。修行をするには、こんなシチュエーションが必要なのだろうと思う。
私の父もコネマラを訪ねていて、こんな詩を書いている。

旅の果て  ―― エール、コネラマ地方で――      安藤 一郎
  荒地の露出した石塊をめぐり
  海岸沿いに
  うねり曲がっていく
  その見知らぬ道――
  大型バスから降り立った私たちのほか
  人影は全くない
  漁家もない過疎地帯で
  頭上は 他国の空
  船一つ見えぬ水平線から 斜めに
  白いカーペットをひろげ敷いたように
  横雲がなびいている (以下略)

ゴールウェイ
 アイルランド西部の観光の拠点都市がゴールウェイである。人口7万人、日本で言えば小都市であるが、アイルランドでは4番目に大きい都市で、国立大学があるとは恐れ入る。漁村から発達した都市で、やはりコンパクトな都市である。中央部の商店街の通りは車が規制され歩行者が気楽に歩けるのがよい。中央部に大きな広場があり、人々が集まり、のんびり時を過ごしている。
有名なフェスティバルが開かれる時は、世界中から人が集まり活気を呈するようだが、私が訪れた時は、にぎやかとは言えず、快適な小さな街という印象だった。コンパクトなので、歩いて街の主要な地点に行ける。ゴールウェイの国立大学は150年以上も前の建物で、重々しい歴史を感じさせる。大聖堂も立派な建物であった。

モハーの断崖
 西部の観光名所の一つがモハーの断崖である。海から200m以上垂直にきりたった断崖がすごい。断崖が連続して続いている。下を見ると、大西洋の荒波が岩を打ち付けている。崖のそばによると、足がすくむ。観光客を相手にハープを弾く女性がいた。いかにもアイルランドらしい。

コネマラ地方の泥炭層の荒涼たる台地

コネマラ地方の泥炭層の荒涼たる台地

カエルモア修道院

ゴールウェイの中心市街地地図 オレンジ色の道が歩行者空間

ゴールウェイの中心商業地 歩行者空間になっている

中心地区にある広場

歴史を感じさせるゴールウェイ国立大学

大聖堂

モハーの断崖

モハーの断崖

ハープを弾く女性


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