日々適当

hibitekitou

Cryptomatte

cg |2018-09-19
不勉強で知らなかった仕様(いや、ほら、ここ何年か真面目にCGの合成処理のための素材出しってしてないし(^^;)。

でも このNew Cryptomatte Tools Stretch Beyond Psyop [Psyop] あたりをみると、確かにみた記憶がありますんだなー。

アメリカのCGプロダクションであるPsyopは、XSIを利用していた人の間では非常に有名だったのではないかと思いますけど、今はMayaやHoudiniに移行しているのかな?(MayaはもともとXSIと併用していたか) まぁともかく、そのプロダクションが開発、公開しているファイルフォーマットで、一枚のファイルに様々なCG合成に必要な要素を持たせる事ができるのがCryptomatteっていうのだそうです。クリプトマット。

ぱっと見はオブジェクトIDが記録されたカラフルでマットな画像なだけに見えるものの、そのマットが、オブジェクト名やマテリアル名、カスタムプロパティによって自動的に生成されるんだそうですね。それをマルチチャンネルのEXRに保存することで、一緒にモーションブラーや深度といった合成に必須なデータがマットごとに取り出せて便利ってことなのだと思います。

Psyop/Cryptomatte: Cryptomatte Nuke plugin, Fusion plugin, sample images, and specification [GitHub]

上記GitHub上のPsyopのページによると、このファイルを生成できるソフトとして

Clarisse
V-Ray
3Delight
Mantra
Blender Cycles
Renderman
Lightwave
Redshift
Arnold
Nuke

なんかがあり、開発者の名前にかつてPsyopが公開したICEに関するムービーにみたものがあったりしますね。それらはPsyop内部で開発されたということでしょうが、仕様が公開されていることで、それ以外の人が実装したってのもある様子。Arnoldから出るってことで、SItoAを利用することでSoftimageからも出るみたいですよ。
生成されたファイルは

Nuke
Fusion
Houdini
Blender
Flame
After Effects

で利用可能なプラグインなんかが登場しているそうです。
流石のBlenderって感じ。ツール制作する人材がどれほどいるのだろうか、このコミュニティには。

ということで複雑な合成を要する業務が発生した時に備えて、ぜひとも覚えておこうと思いました。
ところで、SItoAのCryptomatteのムービーを見ていると、Render Passのレンダリング設定画面におけるRender Channels Outputのところ(出力チャンネルや出力ファイル名、出力フォーマットをしているするところ)でフォーマットがexrでFilenameを同じにしたらマルチチャンネルのexrで出力されてくる感じだったんだけど、そうなの? 今度試してみよう。
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