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hibitekitou

AdobeがCSの開発を停止

pc |2013-05-07
CSってのはCreative Suiteのことであり、店頭やダウンロードで販売されてきた物で、CS1からCS6までリリースされてきました。

昨年、Creative Cloudが発表され、言わばAdobeアプリ郡のサブスクリプション契約が本格的に開始されました。そして今回、CS7をリリースせずに、今後はCreative Cloudのみでの新製品のリリースという事になると発表されたそうです。

Adobe MAXにおいて強力な新製品Adobe Photoshop CCを発表 [Adobe]
Adobe Creative Cloud [Adobe]

Adobe、新しい「Adobe Creative Cloud」を6月17日から提供開始すると発表 [Macお宝鑑定団 blog(羅針盤)]

それに伴い、従来 例えばPhotoshop CS6といったようにCSのバージョンナンバーをCSというブランド名に続けてつけていたものが、CCに変わり、その後ろに数字をつなげる習慣を無くすようですね。各製品とも正式なバージョンナンバーというのは別にアリ、例えば、PhotoshopはCS6の最新は 13.1.2 であり、After EffectsはCS6では11.0.2.11となります。
CSという製品群の括りを無くすことで、それぞれのアプリがそれぞれのタイミングでアップデートできるようにとか考えているのでしょうか?

ともあれ、これで次期バージョン(6月頃リリース?)以降、Adobeソフトを最初の出費のみで無期限で所有することが出切る選択肢は消滅しました。個人ユーザなら月額5000円の投資が必用ということになります(アプリ単体なら2200円からと現在のAdobeのページには書かれています)。なお、これら金額は年間契約を月々に分割するとという値段になっていて、好きなタイミングでやめることができるプランは月額8000円となっています。
そうすると今後バージョンが進んでいった時、しかし古いバージョンが使いたいという時どうなるかというと、CS6まではさかのぼって入手することが出来るのだそうです。CS5.5以前は購入していればそれは永久に使えるライセンスですから、動作するマシンさえ保持していれば問題ないですね。だから、価格面以外は今まで通りということになりましょうか。

ただし、お金の支払いをやめる時は、Adobeアプリが使えなくなる時ということになります。これまでバージョンを飛ばしてアップグレードを繰り返してきた方々には、負担が明らかに向上することを意味しています。一方で、月額の使用料を払って利用するスタイルにもいい面はあって、例えば同様にサブスクリプションを推奨しているAutodesk製品は、まず高額なソフトウェアを購入し、以降、サブスクリプションに加入してその価格を支払っていくと、アップグレードよりお得な金額で最新のソフトウェアを利用することが出来るというスタイルで、それはAdobeと同じに見えます。しかしサブスクリプションの支払いを止めて、何年か後、その時点での最新版を使いたいとなった時、サブスクリプションに再度入ればいいかといえば、それが出来ないのですね。新規に買い直してサブスクリプションに入り直しという事になります(あるいは、サブスクリプションを復活できたとしても、支払っていなかった期間のお値段を支払うことになる)。Adobeのこれは、お金を支払っている期間は使える期間、支払っていない期間は使えない期間というルールがあるだけと言えます。使わない期間にお金を払わなくていいので、これはこれで利用しやすいといえるかもしれません。といいつつ、この形態は,ソフトを所有するのではなく、ソフトの使用権を期間を区切って利用する権利を得るという感覚になりますが。Autodeskのはあくまでもソフトは所有するものという感覚でいいはずなので。

とか割りと客観的というかまぁ仕方ないよね的視点で今回の発表を受け止めているのは、既にCreative Cloudに移行しているからでして(^^; 、一般的には混乱がしばらく続きそうですかね。

ただ、Adobe様。こうして発表したからには、どんなに突き上げが厳しくても、製品の販売を再開なんてことはしないでくださいよ。それはAdobeのやろうとしたことに乗っかった顧客への裏切りにほかならないですから。めっちゃ割高で販売とかならまぁ許せるけどねw
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