職員室通信・600字の教育学

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第4回みなみ模擬授業大会開催

2006-01-10 06:08:47 | Weblog

06.01.10 第4回模擬授業大会開催

◆午前、校務分掌部会、運営委員会、午後から模擬授業大会を開いた。

〈時間〉
 午後1時~午後2時半

〈模擬授業者〉
 ①高橋T(体育)、指定発言者=松代T・森T
 ②宮重T(国語)、指定発言者=今田T・和田T
 ③佐々木京T(家庭)、指定発言者=前田T・中野T
 ④北澤T(理科)、指定発言者=佐々木みT・苫米地T
 各模擬授業10分、協議(評価票記入を含め)8分。

◆各模擬授業を文字で復元したいところだが、その余裕がないので、わたしの各授業に対するアトランダムなコメントから(めちゃくちゃな話だが)模擬授業のイメージを描いてほしい。

◆高橋T(体育)
 わたしが教師になって7年目に突然、自分の授業スタイルに疑問をもつようになった。再出発にむけて参考にしたのが体育の授業だった。
 その当時のことを思い出しながら、高橋Tの授業を感慨深く参観した。
 また、知的で楽しい授業をめざすみなみ中の研修のこれからの軌跡が明確に見える記念すべき10分間だと感じた。

①指示する際、
「こうならないで」
「このくらい(脚をひろげて)」
「こういうふうに(足裏をくっつけて)」という指示の仕方をしている。
 しかし、「これ」「この」「こう」「こんな」という指示語は視点が自分(指導者)である。したがって、生徒の視点とずれる。
 生徒の視点に即した指示の仕方をすべきである。

②「ずっと曲げる」
「少し倒して」
「ちょっと横に」という指示の仕方をしている。
 が、これだと度合いが指導者にしかわからない。
 生徒にも具体的にわかる指示の仕方をすべきである。

③「のばした方の膝を持ちます」
「片方の脚を曲げます」
「床に肩をつけます」などのとき、半数の生徒が指示どおりに出来ていない。
 授業のリズム(流れ)を壊さず、間をとりつつ、できているかどうかをチェックするという高度な技が要求される。

④指示のとき、ムダなことばがある。
 その場面で指示しなくてもいいことを指示しているケースと余分な語が含まれているケース。
 例「痛かったら自分でゆるめなさい」←「自分で」が不要。

⑤追加指示が多い。
 当然だが、追加の指示を聞いている生徒はいない。

◆宮重T(国語)
①「ええっと」が気になる。

②敬語に関するアンケートを取るとき、最初に二択あるいは三択アンケートの概要を示してから取らなければ、生徒は答えられない。

③「~深める」という目標があいまい。

④配付プリントにある敬語での会話場面の「吹き出し」部分は、一斉音読もしくは個人指名音読させて、「これは変ですね」と展開したほうがいい。

⑤「(作業が)終わったら~しなさい」は、作業のスタートの時点で指示すべきである。

⑥黒板に真正面に向かって板書しているが、生徒のほうにも視線を配りながら書く技術をマスターしてほしい。(これは中野Tがうまい。)
 同じく黒板に向かって指導者が話す場面もときどきある。必ず生徒のほうを向いて語ってほしい。

⑦全体にむかっての語りは絶品。
 ああ、宮重国語だぁ! これだとどんな生徒でもひきつけられると感心した。
 具体的になにがどういいのかは、わたしもまだ分析できていない。今後の自分の課題である。

⑧生徒に質問されて、指導者が「調べてみます」と答える場面があった。
 この場合、新しい課題としてもっと光をあてて取りあげるべきだったと思う。

◆佐々木京T(家庭)
①授業の冒頭、生徒のアンケート(我が家の住みにくさワースト4)を説明するとき、サラッと流したいため、かなり急いでいた。わたし流にいえば、逃げていた。
 そうではなく、「説明」にどう参加させるかを工夫すべきである。たとえば自分の家庭に合致する場合は○をつけるとか……。

②生徒に、手にビニール袋をつけさせる場面の指示・説明は、さすがに家庭科のプロ教師だと感心した。
 また、「書くことが決まったら、ビニールを外しましょう」という指示もすばらしい。

③手にビニール袋をかぶせた段階で、生徒役の松代Tが「あぶらっぽい」と騒いでいた。
 それを、ほめるわけでもなく、制するのでもなく、無視していたのだが、次段階「どんな感じか書いてみよう」になって、突然「無言でやりなさい」と注意している。
 その後、松代Tの私語は、発言した今田Tに「ああ、湿気マニアだ」、中野Tに「ふだんの生活がベトベトしているから」とエスカレートしていく。 適切なタイミングで指導すべきであった。

◆北澤T(理科)
 天秤ばかりの左右にスチールウールをぶらさげ、一方に火をつける。燃えて質量がなくなるスチールウールのほうが重くなるという実験を見せる授業。
 燃えて小さくなったスチールウールのほうに、はかりが大きく傾いたところで、生徒役教師のほうから「オォー」と歓声があがった。
 実験を見ながら、生徒は、疑問をもつ・考える・結論を出す……と、いろんな「作業」をしていることになる。
 その「作業」をあらかじめ分析し、具体的な形(たとえば正しいと思うほうに○をつけるとか、考えを短く書くとか……)を与えると、きょうの授業もいいが、数倍よくなる。

◆今年度、4回目の模擬授業大会だった。
 はずかしい話だが、「模擬授業をやれやれ」と言ってきた自分自身が、今回やっと「10分間の模擬授業修業」の意味・効果・価値・値打ちがわかった。
 高橋Tの授業のコメントでも述べたが、4つの授業全体としても「みなみ中の研修のこれからの軌跡が明確に見える記念すべき模擬授業大会」だと感じた。

 なお、模擬授業に対してコメントしつつ、代案を示したいが提示できないという場面がたくさんあった。わたし自身、力不足を痛感した。さらに修業を継続したい。


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