職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

不思議な器機やね★⌒(●

2009-06-25 17:04:14 | Weblog


◆古い荷物の整理(今週は、ずっとこれをやっている……)をしていたら、押し入れの隅、……もう、ほんとうに下段の隅の隅、……階段の裏側の三角形から、若い頃(20歳代)に使用していた邦文タイプライターの活字が出てきた。
 本体は、しばらく屋根裏部屋にあったのを記憶しているが、最近は見ないので、どこかの段階で処分してしまったのだろう。

 この邦文タイプライターには、2つの思い出がある。

 ひとつは、美しい魂の思い出だ。
 逆さに配列された鉛の活字を、1文字ずつ打ち込んでいく動作が、ピアノの鍵盤を弾く動作に似ていて、曲を奏でるように、心を文字にすることができた。
 感覚的には、現在のキーボードより、ずっとピアノに近いと思う。
 邦文タイプライターで、パシッ、パシッと打った、伊東静雄の「送別」(詩集『春のいそぎ』所収)が、今でも魂の内側の深い部分に刻まれている。

 送別 田中克己の南征

 みそらに銀河懸くるごとく
 春つぐるたのしき泉のこゑのごと
 うつくしきうた 殘しつつ
 南をさしてゆきにけるかな

 もうひとつは、睡魔と闘った思い出だ。
 スピードが出ないため、公的な仕事等、とっかかったものの、目算がズレにズレて、よく徹夜した。
 2日連続の徹夜ということもあった。

 この画像は、何というのだったか、もう思い出せないが、たしか「予備活字」とか「貯蔵活字」と呼んでいたのではないだろうか?
 見つめていると、いいことしか思い出さないから、ホンマ、邦文タイプライターというのは、不思議な器機やね★⌒(●ゝω・)b アリガトン♪。


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