職員室通信・600字の教育学

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昼過ぎ、書棚を眺めていたら、〈ランティエ叢書〉串田孫一『山歩きの愉しみ』が目に止まる

2009-08-25 15:56:29 | Weblog


◆昼過ぎ、書棚を眺めていたら、〈ランティエ叢書〉串田孫一『山歩きの愉しみ』が目に止まる。

 「歩き」(=散歩)ながら、どう記述するか?ということを考えていたからだと思う。

 『山歩きの愉しみ』は、わたしが鮫中から是川中に転勤が決まったとき、送別会で、プレゼントとして贈られた、数冊の書物の中の1冊だ。
 たぶん、小野崎Tか、故森岩Tが選んでくれたのだろう。

 帯には、次のように書かれている。(画像参照)

〈宇宙と語り
 森の精に出会う
 癒しの山案内

 快・楽・的・生活のすすめ
 ランティエ叢書・創刊 角川春樹事務所〉

 帯の後ろ側には「ランティエ叢書 発刊の辞」が印刷されている。

〈ランティエとは、十九世紀末パリの都市文化が産み落とした高等遊民(隠居的生活者)の総称である。若い時は仕事に身を砕き、中年以降は世俗を離れ、旅、登山、釣り、自動車レース、グルメ、オペラ観劇など、それまで貴族が独占していた愉しみを、庶民の生活に持込み定着させた。ランティエは西洋だけの独創ではない。わが国に目を転じれば、文人墨客の伝統がある。西行、兼好、利休、西鶴、芭蕉と、見渡せば西洋に先んじ多くのランティエを輩出してきた。生きるに値する人生とは何か?「ランティエ叢書」は豊かさと幸福の発見、消費文化に消費されない心の拠(よりどころ)として、日本の風土、伝統、美意識を伝承する永遠の図書館たらんことを願っている。    一九九七年七月 角川春樹 〉

◆わたしが、1998年3月にプレゼントされた『山歩きの愉しみ』の後付の案内をみると、ランティエ叢書は、3冊創刊発売中とある。

 今、どれくらい手に入るのか、ネットでチェックしたみたら、29冊。

1. ハンサム・ウーマンに乾杯 森 瑶子 著
2. 世界で一番美しい病気 中島 らも 著
3. いのちの時 柳澤 桂子 著
4. 江分利満氏の酒食生活 山口 瞳 著
5. ギャンブル放浪記 阿佐田 哲也 著
6. たかが猫、されどネコ 群 ようこ 著
7. 骨董鑑定眼 青山 二郎 著
8. 鬼平・梅安食物帳 池波 正太郎 著
9. イギリス人の食卓 林 望 著
10. 魯山人の食卓 北大路 魯山人 著
11. 美しくなるにつれて若くなる 白洲 正子 著
12. 自家菜園の愉しみ 榊 莫山 著
13. 風太郎の死ぬ話 山田 風太郎 著
14. 東西味くらべ 谷崎 潤一郎 著
15. 女をめぐる断想 吉行 淳之介 著
16. アジア無銭旅行 金子 光晴 著
17. スコッチと銭湯 田村 隆一 著
18. イタリアの夢魔 澁澤 龍彦 著
19. 散歩者の夢想 埴谷 雄高 著
20. 食道楽の献立 村井 弦斎 著
21. 芝居の媚薬 三島 由紀夫 著
22. ベートーヴェンと蓄音機 五味 康祐 著
23. 日本温泉めぐり 田山 花袋 著
24. 文人の流儀 井伏 鱒二 著
25. 冒険者と書斎 開高 健 著
26. 俳句と地球物理 寺田 寅彦 著
27. 山歩きの愉しみ 串田 孫一 著
28. 旅のパンセ 五木 寛之 著
29. 江戸前食物誌 池波 正太郎 著

◆発行日が新しい順のようだ。

 わたしは、今、よほどのことがない限り、書物を購入することはない。
 購入しないということを前提に、ランティエ叢書から興味があるものを選ぶとすれば……。
 この「選ぶとすれば……」というのがやりたくて、ここに、29冊をはりつけた。
 蟄居者としてのわたしの心の状態がチェックできると思う。
 なお、わたしは、「ランティエ叢書 発刊の辞」にある趣意には賛成だが、「高等遊民(隠居的生活者)」という語は好まない。

〈ベスト5〉(*^_^*)
 25. 冒険者と書斎 開高 健 著
 17. スコッチと銭湯 田村 隆一 著
 19. 散歩者の夢想 埴谷 雄高 著
 20. 食道楽の献立 村井 弦斎 著
 24. 文人の流儀 井伏 鱒二 著

 最初、埴谷は、もうシンドイから選ばない……と考えていたが、結局、選んでしまった。

★わたしの公式ホームページにも、ぜひ、来てください。公式ホームページには、トータルの、全身の、わたしが存在します。
 待ってまっせぇ~ィ !!!!!!!!!! →
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