職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

悔い返し

2009-04-03 14:47:14 | Weblog

★4/1からのわたしの職場(古書店DAKA)。奥に見えるプリンター(PM-880)は、市教委→みなみ中を経て、ひさしぶりに戻ってきたものだ。完成度の高いプリンターで、まだまだきれいに印刷できる。

◆3/31から4/1に変わる、午前零時の時報を、わたしはかなり意識していた。
 まず、3/31の午後4時45分にわたしの職務上の義務が消滅し、午前零時には身分上の義務も消滅するからだ。
 もちろん、この2つの義務はそれほど厳密に区分できるわけではないが……、いずれにしても、午前零時に2つとも完全にふっとんでしまうわけだ。
 友人たちには「ポ、ポ、ポ~ン!の時報とともに、わたしを支えるすべての骨格が溶けてしまい、無限浮遊をはじめるかもしれないね」と笑っていた。

 ポ、ポ、ポ~ン!の話の背後に2つのイメージがある。

 1つは、蟹沢幸治先生が根城中学校の校長を最後にご退職されたとき、ごあいさにおじゃましたら「首から肩から、もうすべてのコリがス~ッと溶けてしまった」とおっしゃった。
 この蟹沢先生のお言葉が、わたしの記述「すべての骨格が溶けてしまい」につながっているのだろう(^_-)。
 もう1つは自分自身の体験で、2000/3/31の午前零時、是川中校長から市教委社会教育課長に転ずるときの時報だ。
 わたしの教育改革の(理念はともかく)手法が未熟だったために校内外ともに八方ふさがりの状態に陥っていた。
 零時の時報が、未練も痛みも、すべて「ご破算で願いましては」とリセットしてしまったのだ。
 これが「無限浮遊」のイメージにつながっている。

 ところが、今回の「ポ、ポ、ポ~ン!」(←実際にわたしは発泡酒のそばに置かれた電波時計の秒針をみつめていた……)では、何も起こらなかった。
 骨格も溶け出さない。
 無限浮遊もはじまらない。
 理由として、これは単なる予想、あるいは仮説だが、1つは、悔いが大きすぎて、いわば、(ま、かなり用法的に変だが……)「悔い返し」の心境にあるからかもしれない。
 もう1つは、(これは当たっている可能性が高い……)みなみ中のわたしが、職務上の義務と、身分上の義務と、自己の(時間軸上の)アイデンティティへの義務という3つ柱で支えられていて、圧倒的に「自己の(時間軸上の)アイデンティティへの義務」が重く、強かったために、「ポ、ポ、ポ~ン!」で2つの義務がふっとんでも、心理的には何の影響も受けなかった……からかもしれない。

◆3月中旬頃から右膝に軽い違和感があった。
 それが、かすかな痛みになったり、また違和感にもどったりしながら、だんだん、はっきりした痛みに変わってきた。
 新しい保険証が届いたので、午前中、近くの西村整形外科で診てもらう。
 レントゲンを撮り、電気を当て、注射をし、薬(飲み薬&湿布)をもらう。
 「きょう1日は、動かないでください。痛みがとれたら、また前のように歩き回ってもOKです」
 早く治して、はなむけ号で浮遊したい。


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