職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

ホント、どこにでもこういう生徒っていますからね、オホホホホ(^_^)v

2008-03-08 17:09:50 | Weblog


◆研修部の本田Tと平成19年度『研究集録』の表紙に使用する画像について相談した。
 わたし「これまでとはまったく違う角度の撮影だし、特に左端のVサインがいいですね。」
 本田T「ホント、どこにでもこういう生徒っていますからね、オホホホホ(^_^)v」ということで、この画像に決めた。(撮影 志塚T)

◆この平成19年度『研究集録』の発行にむけて、研修主任の佐藤公一Tにお願いしたことがひとつある。
 文字にすれば、ほんの1、2行のことなのだが、せっかくの機会なので、少しくわしく述べる。

◆多くの教師がそうだろうと思うが、わたしも「通信」発行の歴史が長い。
 生徒や保護者を対象にした「学級通信」「学年通信」
 同僚の教師を対象にした「学年事務通信」「研修通信」「教科通信」「職員室通信」
 変わったところでは、主任教師を対象にした「主任会通信」、また教頭時代(わたしは教頭を3年間やったが、その3年目の1年間)、校長(ひとり)を対象にした「教頭メモ通信」がある。(他の「通信」はだいたい1週間に1回程度の発行だが、「教頭メモ通信」は毎日発行した。)

◆これらの「通信」の原点が、若い頃、教師仲間で発行していた『やまねこ通信』だ。
 小・中・高・特の教師、7~8人で、互いの実践を持ち寄り、討議したり、模擬授業をしたりしていた。
 持ち寄る資料のなかには、きちんと仮説を立て、生徒を実験群と統制群に分け、ひとつの結論を導き出した論文もあったが、たいていは実践レポートで、形式もさまざまで、自分で作成したワークシート、試験問題、指導案、それに、きょう発行したばかりという「学級通信」などにメモ書きしたようなものだった。
 その持ち寄った資料をホチキスで綴じて、製本テープでとめたものが『やまねこ通信』だ。

◆今、手もとにある『やまねこ通信』を開いてみると、①仲間が仲間の授業を見た参観記録、②書評(おすすめの本)、③自分の授業記録(テープを起こして、見出しをつけたり、図示したりしてまとめたもの)、④学級通信をもとにした実践レポート、⑤研修会の参加報告……等でびっしり詰まっている。
 ページをめくっていると、例会に使っていた会場の光景がひろがる。
 部活動を終わらせ、息せききってかけつけた仲間の表情が浮かぶ。
 語りが聞こえてくる。
 ああ、もう一度、ここに帰りたい。
 帰らなければいけない……と思う。

◆「通信」(『やまねこ通信』の話ではなく、一般論として)には、(1)自分が現状(ある特定の状況)をどう認識しているのか?
(2)その現状をどういう状況にしたいと考えているのか?
(3)その状態に至るために具体的にどんな方法をとるべきだと考えているか?
(4)状況全体(たとえば教職員・保護者・生徒等)と部分である自分とがどう結合・統合していると自分は感じているか?……等々が、発信者と受信者の関係において、もっとも必死なかたちで収斂されている。

 わたしは、今だって「通信」を発行しつづけているし、もちろん、いいかげんなことは書いていないつもりだ。
 ま、書きたくとも(弱い)立場上、あるいは、あっち立てればこっち立たず、こっち立てればあちら立たず……で書けないこともあるけれども……。
 そのわたしが「ああ、もう一度、原点に帰りたい」と思うのはなぜなのだろうか?
 たぶん、上記の通信の条件(1)~(4)に即していえば、今、(1)~(3)はなんとかクリアーできるのだが、(4)がスッポリと抜け落ちているか、あるいは(4)に対してスゴク鈍感になっていると感じているからだろうと思う。

◆残りの紙幅がだんだん減っているので、結論を書く。
 わたしが佐藤公一研修主任にお願いしたのは次の内容だ。

 みなみの光景がひろがる『研究集録』、メンバー(含教師・生徒・保護者等)の表情が浮かび、語 りが聞こえる『研究集録』を。

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