![]() ■教師にとって教室は舞台だ。 わたしは、その舞台の裏で、毎日、せっせと授業を記録し、A4、2枚にまとめ発行していきたい。 発行したものを「読む人々」が「観客」だと考えると、わたし(=小高)はいわば、劇場の座付作者ということになる。 これまでもポツポツとは発行してきた。 でも、ポツポツとではダメなのだ。 ポツポツと発行する「スタイル」は既にできている。 しかし、毎日せっせと発行しつづける「スタイル」はできていない。 今年じゅうに完成させたい。 ■11/13 2時間目、須藤裕美Tの学活の授業(1年2組)を参観した。 座付作者として、その日のうちに、即「発行」しなければいけなかったのだが、せっせと……どころか、10日たっても発行できなかった。 弁解になるが、出張がつづいたし、参観日の準備、教職員の定期異動事務に追われた。 どんなことがあっても、劇場の座付作者として、ビクともしない、ぐらつかない、しっかりとした「スタイル」にたどりつかなくてはならない。 題材名は「自分の特徴を知ろう」(3時間計画のうちの2時間目)。 エゴグラム(←この検査の説明は省略する。ご存じない方はインターネットで検索をかけて調べてみてほしい)を使い、自分で思っている「自己」と、他者からみられている「自己」の相違から、自分を分析し、さらに高めるために必要なことを考えよう……という授業だ。 ■いい授業だった。 わたしは、今は座付作者だが、元々は授業者だから、参観していると、からだが自然に反応する。 マズイ授業だと、フリーズしたり、汗が吹き出たりする。 これは比喩ではない。 ほんとうに、こういう現象が起こるのだ。 この点、きょうの須藤Tの授業は、参観していて(自分のうちに浮かびあがったことばをそのまま記述するとすれば)自分の精神が心地よいリズムで歩行&ダンスしているのがわかった。 今、手元に『教務通信57号(文責 志塚聡)』(現在は、朝の校長、教頭、教務主任の打ち合わせ時にしか登場しないが、やがて職員室にも配られる予定。以下、〈教57〉)がある。 ここでも、今回の授業が取り上げられていて「発問・指示等の基本が基準レベルを超えているので授業が安定している」「教師の表情がよい。笑顔がすばらしい。生徒の表情もとてもよく、楽しい雰囲気で授業が行われていた」(志塚)とある。 わたしの感覚を裏付ける記述だ。 「発問・指示等の基本が基準レベルを超えている」の具体例として、 ①作業内容、作業時間等、作業開始時の指示が的確だ。 ②「達成状況をきちんと確認している(志塚)〈教57〉」。挙手の数え方も「2、4、6」と数えるために速い。 ③「終わった人は、グラフを……」と次の課題を提示し、空白をつくらない工夫している。(ただし、はじめに指示しておくべき。) ■もう1つの要素が「語り」だ。 「語り口調がやわらかで聞きやすい(古館)〈教57〉」。 同感である。 夏期休業中の模擬授業では、声質がやや高く、かつ大きいという印象を受けたが、きょうは、かなり抑えられ、やわらかく、かつメリハリがきき、リズムがあった。 生徒への感謝、ねぎらい、感動のことばも自然だ。 もちろん、「あの~」「えぇ~ッと」などは一切ない。 ふと一瞬、授業の名人・野口芳宏氏の語りが、わたしの頭をかすめた。 また〈授業の展開前半〉自分がよいと思っている点をチェックカードに書かせる場面で、「はい、1分たちました。まだ書いている人がいます。書きあげた人は手を置いて……もう少し待って」という指示を出すとき、通常よりぐっと声量を落としている。 これだと作業を継続している生徒はほとんど気にならない。 ■課題を2点。 ![]()
(文責 小高 進) ■画像は、須藤T。 [2006年11月25日(土)] ★わたしの公式ホームページにも、ぜひ、来てください。公式ホームページには、トータルの、全身の、わたしが存在します。待ってまっせぇ~ィ !!!!!!!!!! ☆公式ホームページへ |
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