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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

皇室に対する疑義は小和田恒氏を危険に晒す?

2019年05月10日 11時05分19秒 | 日本政治
ネット上では、皇室についての真偽の入り混じった様々な情報や説が行き交っております。本ブログでも、事実の探求から皇室に対する疑義を呈してまいりましたが、本日も、Unknownさまから新天皇の岳父である小和田氏の身の危険を案じるコメントをいただいております。

 Unknownさまのご意見を纏めると、‘世の中には狂人が存在するから、偽皇室説や小和田創価説が拡がれば小和田氏がテロ攻撃を受けかねない。新天皇の岳父である同氏がテロリストに襲われれば首相は辞任を余儀なくされ、日本も三流国に落ちる。故に、真偽不明な情報は書かないで欲しい’というものです。テロの未然防止や日本国の政治混乱、並びに、国家の名誉を理由としたブロガーを含む言論人に対する自粛要請なのですが、この要請には、やはり、無理があるように思えるのです。

 第一に、小和田氏は新天皇の岳父ではあっても、法律においては日本国とは無関係な点です。皇族と小和田家との関係は私的なパーソナルなものに過ぎず、不幸にも小和田氏がテロリストによって危害を加えられたとしても、警備の不備を理由に首相が責任を問われ、辞任に追い込まれることはないでしょう。また、国家要人、あるいは、その近親者に対するテロが発生しても、即、三流国に落ちることもありません。過去の歴史を見ましても、サラエボ事件ではオーストリア皇太子夫妻が暗殺されていますし、戦後にも、超大国のアメリカにあってケネディ大統領が暗殺されています。しかしながら、要人の暗殺事件によってこれらの諸国が名誉を失い、三流国まで転落すると言うことにはなりませんでした。ましてや、小和田氏の公的な立場は一般国民なのですから、国家を揺るがすほどの大事件には至らないはずです。

 第二に、仮に狂人的なテロリストが存在していた場合、テロの主たるターゲットとなるのは、小和田氏ではなく、偽者となる皇族、あるいは、皇室乗っ取りの謀略を仕掛けた創価学会の会長や幹部等となるのではないでしょうか。たとえ小和田氏を攻撃しても、事態は何も変わらないからです。それとも、小和田氏には、個人として標的にされるだけの何らかの理由があるのでしょうか。テロリストからの攻撃を避けたいならば、小和田氏本人が、自身にかけられた疑いを晴らすよう勤め、国民に対して自らを弁明すべきかもしれません。

 そして、第三に最も重要となる点は、この問題は、国家と個人とが、安全と名誉において二者択一となる点です。日本国の国家の安全と名誉を重んじれば、小和田氏は危険に晒され、小和田氏の身の安全を第一に優先すれば、日本国の安全と名誉が危うくなるのです。何故ならば、真偽不明な状況下にあるとはいえ、疑義が事実であるならば(資料、並びに、状況証拠からはかなり事実である可能性が高い…)、日本国は皇室と共に、今後とも影に隠れている国際組織にコントロールされ続け、不利益な政策を強いられると共に、最悪の場合には、‘鉄砲玉’にされる、あるいは、戦争を仕掛けられて国民の多くが生命と財産を失い、国土も焦土と化すかもしれないのです。また、国家の名誉についても、偽者を天皇として戴いているという不名誉を将来に亘って引き摺り続けることとなります(事実を知る者からしますと、滑稽に見えてしまう…)。このように考えますと、小和田氏の安全と名誉のために自由な議論を控えよ、という要請は、小和田氏個人、あるいは、皇族のために、日本国や国民全員に犠牲になるよう求めているに等しいのです。

 本来、帝王学とは、自己犠牲を伴うものです。仮に、小和田恒氏が、日本国と日本国民を何よりも大事に思い、かつ、‘日本国の要人’を自認するならば、こうした国家と個人との間の抜き差しならない二者択一の選択に際して、自らの命を危険に晒してでも日本国並びに日本国民の安全と名誉の方を、迷うことなく選ぶのではないでしょうか。事実の解明こそが、日本国と国民を救うことになるのですから。

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コメント (10)
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