ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

おせち的体験

2015年01月04日 21時07分01秒 | Weblog
あけましておめでとうございます。

年末恒例の帰省であるが、今年は色々あってカプセルホテルで年を越す。
音に聞いていた件の施設であるが、実際に体験してみると大変面白い
もので、(後から知ったことでは、日本独自のシステムとのこと)覚書と
して以下に体験レポートを記す。


施設に入ると、靴をロッカーに預け、宿泊(利用)料金を支払い、
後述するロッカーの鍵と先の靴箱のロッカーを交換する。

ロッカーは身の回りのもの(貴重品及び服)を基本全て入れる前提の
もので、客はロッカーの鍵のみを装備し次のステージである浴場に進む。
なお、浴用タオルやバスタオルはそこらに置いてあり、使用は自由である。

適当に入浴する。この施設では、サウナやマッサージルームを併設して
いるようだが、マッサージは深夜はやってないようだった。
適度に浴場の床がぬめる感じであったが、石鹸やシャンプー等は当然
置かれており自由に使用可能である。

ちなみに流れ的に察した方も居るかも知れないが、普通の浴場にある
脱衣所はなく、宿の用意する共通の服(人間ドックなどで着るような服)を
着るための“着衣所”だけがある。

備え付けの服を着てしまえば、あとは気の利いた銭湯のような、レジャー
ランド的な光景が広がっている。利用したところでは、食堂、休憩所
(漫画とテレビとマッサージチェアがずらりと並ぶ空間である)喫煙室、
洗面所(ドライヤー、歯ブラシ、剃刀使用自由)が存在していた。
そしてやっと突き当たった所にカプセルルームである。

カプセルルームはモビルスーツの格納庫を思わせるような空間で、
個々の部屋はよほど寝相の悪い人か閉所恐怖症でなければ(寝るに
あたって)概ね快適と言える広さをもっている。
部屋によってはテレビも付いていたりするが、基本的には寝る以外の事は
あまり推奨されていないような印象である。なお、入り口は簡易的な
カーテンで塞ぐだけであるため、セキュリティや防音、遮光はたかが
知れたものである。実際、斜め下の客のいびきはそれなりに聞こえた。

体験してみて、結構特殊なルールを求められる施設であると感じたが、
利用法についての説明書などはなかったので、風呂をスルーして寝所へ
直行するのも問題ないと思われる。上に書いたことも、特に誰かに
聞いた訳ではなく、周囲の人をしばらく観察して導いたものでしかない。

それにしても、事故が起こりにくく、掃除等がやり易いという、システム
的な合理性はなかなかに面白い。ベースが銭湯で、その雰囲気がかなり
色濃く残っているのも興味深い。海外の人が興味を示すのもむべなりで
ある。
最後に、個人的に気になったのは、女性客をどうしているのかという点。
女湯的な分岐は見当たらなかったのだが、ごく目立たない入り口が実は
用意されていたりするのだろうか。

ともあれ、新年から面白い体験が出来た。
という訳で、今年もよろしくお願い致します。
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