自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

がん放置療法 まとめ

2013-12-07 09:09:28 | 推薦図書


左の猫は置物です。目が微妙に輝くので、本物っぽく見えます。



P.201 がんを放置するのは愚かしい行為ではありません。

   それは、無神経で粗野な医者たちに人格や体が蹂躙されることを

   避けるための最善の方法であり、

   人としての尊厳を回復する特別の処方箋なのです。


P.202 また、治療の合併症による苦痛や治療死から完全に逃れることが

   できる唯一の方法です。がんを放置することは、

   思慮に欠ける行為でもない。むしろ、

   がんが「もどき」と「本物」に分れるという、

   がんの実体に最も適した対処法です。


   とはいえ、がん放置療法を実行するには、医者の無理解や反対を

   乗り越える等、種々の苦労があるでしょう。ことに問題なのは、

   周囲の無理解です。家族や友人・知人が、


   「がんを放っておくなんて信じられない」

   「転移しちゃうわよ」「すぐ死んでしまうぞ」

   「放っておいて後悔した患者を知っている」等、ありったけのことを

   言ってきます。それでも放置を貫いたら、

   友人・知人と絶好状態になったという話も聞きました。


   そういう人たちは、がん放置療法について深く知らず、

   旧弊な社会通念に支配されているだけである可能性があります。

   それでも患者本人と、個人的な関係を結んでいるだけに、

   対応するのが厄介であるわけです。



以下、最終章のまとめ的文章です。そのまま書き写します。

P.205 人はいつか必ず死ぬのですから、宇宙の悠久の歴史からみれば、

   数年や数十年の延命などいかほどの意味もない、

   どういう医療をうけようが同じではないか、という見方も

   可能かもしれません。しかし、ひとつだけ大きな違いがあります。


   それは、医療の内容によって、あとで後悔するかしないかが

   違ってくる、ということです。


   私は医療で一番大切なことは、だれ一人として

   後悔しない後悔させないことだと、考えています。 


   せっかくよかれと思ってつらい治療をうけたのに、

   あとで後悔するのでは悲しすぎます。その場合、後悔したのは、

   現状認識や将来予測と治療の結果とが食い違ったためです。  


   したがって後悔しないためには、

   がん治療の現状を正確に知り、

   がんの本質を深く洞察することが必要になるのです


   できることとできないことをはっきりさせて人々に知らせるのも、

   科学としての医学の役割でしょう。


   これまで患者や家族が悲痛にあえいできたについては、

   がんと闘う、という言葉にも責任があったように思われます。

   つまりこれまで、闘いだから手術や抗がん剤が必要だと、

   考えられてきたわけですが、そのために過酷な治療がおこなわれ、

   患者が苦しんできた、という構図があります。


   しかし考えてみれば、がんは自分のからだの一部です。

   自分のからだと闘うという思想や理念に矛盾はないのでしょうか


   徹底的に闘えばたたくほど、自分のからだを痛めつけ、

   ほろびへの道をあゆむことにならないでしょうか。また、

   逸見政孝さんの様子からも示唆されるように、

   患者が闘っていると思う相手はがんではなく、

   じつは手術の合併症・後遺症や抗がん剤の副作用と闘っているだけ、

   という可能性はないのでしょうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« がん放置療法 <乳がんにつ... | トップ | 「がん治療で殺されない七つ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

推薦図書」カテゴリの最新記事