自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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最期はひとり 4  貧困の世代間再生産

2024-09-21 05:28:55 | 生き方

今日は「肯定しがたいけれど、確実にある現実」の話です。

p.124 上野氏:介護の現場は、60代70代のヘルパーが働いて

   いらっしゃいます。その方たちは働かないとやっていけない

   人たちです。労働条件が悪すぎるし。年金が低すぎる。

 

   私の指導学生が「シングルマザーの老後展望」という博士論文を

   書いたんです。

p.125 シングルマザーに老後展望はあるかという問いを立ててリサーチを

   したら答えは「シングルマザーに老後展望がない」でした。

   じゃあ、どうやって暮らすのか。貧困の世代間再生産

  (世代間での格差・貧困が繰り返されること)のせいで、子供に頼る

   という選択肢もない。そうなると、シングルマザーは倒れるまで働く

   というのが結論でした。その職場として今、中高年の女性に提供され

   ているのが介護業界だと。

   そんな彼女らの最大の心配は、自分が倒れたらその先はどうなるん

   だろうということです。

   やっぱり仕事の辞め時は経済と切っても切れません。

   政治的な対策が必要です。

 

悔しいけれど、「裕福な家庭の子女は、美しく、カッコよく、裕福になる」

ことが多い・・・・・と、私は実感しています。小中学校時代を過ごした芦屋では、

お嬢様族は「色々な習い事をしていて、(=音楽や体育、美術の成績が良い)

家庭教師や塾にも行ったりしていて、学校の成績も良かったのは事実です。

 

長じて(オバアサンになって)フィットネスクラブに入ってみると、

庶民的値段のジムは、フツーの女性たちが殆ど。

 

高級(月会費が3万円弱)なジムにも短期間行ってみて驚いたのは、

「背が高くて、脚が長くて、目鼻立ちがハッキリしていて、肌も綺麗」

という印象の女性が多いこと。「純粋な日本人なんですか~?」と

聞きたくなるような人もチラホラ。

チビで色黒の私は、完全に異端者状態でした。

その理由は、彼女たちにはリッチな夫や財産があり、仕事はしていても

専門職とかフリーランスで、「お金と時間に余裕がある」から。

 

つまり、好きな運動(バレエやエアロビクス、筋トレ、ピラティスなど)を

楽しみ、その後コンディショナーに揉んでもらい、エステやサウナを満喫。

そりゃあ、肌は綺麗になるでしょうよ・・・・・と、悪態をつきたくなるほど。

 

これはこれで、素晴らしいことかもしれません。

親がリッチなら、その家庭の子女もリッチになりがち・・・・・?

問題は、この「富の連鎖」をいじらないで(?)

「負の連鎖」を断ち切ることができるのかどうか??

上野氏と樋口氏は「政治的決断が必要」と言われています。

*****************

ま、昔の少女漫画と違って、リッチで美人の彼女たちは性格も良くて、

鷹揚で親切なのだから憎めない・・・・・ あぁ、情けない・・・・・

 

何が情けない・・・・・って、、、「人間は平等には生まれついていない」

という現実を認めたうえで、自分の土俵を拡大し、

「自分なりの生き甲斐」を見つけねばならないことです。

 

幸い、私は中間層のようで、エリートコースではないけれど、

定年近くまでフルタイムの仕事をしてきましたから、一応年金があります。

それは、産休明け保育所を利用したり、子供が熱を出したりしたときは、

実家の母に手伝ってもらえた、という幸運が大きく貢献しています。

 

シングルマザーの場合、色々な理由でスキルアップもリスキリングも難しく、

経済的に恵まれない方が多いのだと思います。その行きつく場所が

「労働条件が悪い介護業界しかない」という現実は、悪夢でしかありません。

 

なんとか、全ての人がWin-winの条件で、生き甲斐をもって生きていけるよう、

世の中を変えていきたいと思っています。

 


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