今日は「肯定しがたいけれど、確実にある現実」の話です。
p.124 上野氏:介護の現場は、60代70代のヘルパーが働いて
いらっしゃいます。その方たちは働かないとやっていけない
人たちです。労働条件が悪すぎるし。年金が低すぎる。
私の指導学生が「シングルマザーの老後展望」という博士論文を
書いたんです。
p.125 シングルマザーに老後展望はあるかという問いを立ててリサーチを
したら答えは「シングルマザーに老後展望がない」でした。
じゃあ、どうやって暮らすのか。貧困の世代間再生産
(世代間での格差・貧困が繰り返されること)のせいで、子供に頼る
という選択肢もない。そうなると、シングルマザーは倒れるまで働く
というのが結論でした。その職場として今、中高年の女性に提供され
ているのが介護業界だと。
そんな彼女らの最大の心配は、自分が倒れたらその先はどうなるん
だろうということです。
やっぱり仕事の辞め時は経済と切っても切れません。
政治的な対策が必要です。
悔しいけれど、「裕福な家庭の子女は、美しく、カッコよく、裕福になる」
ことが多い・・・・・と、私は実感しています。小中学校時代を過ごした芦屋では、
お嬢様族は「色々な習い事をしていて、(=音楽や体育、美術の成績が良い)
家庭教師や塾にも行ったりしていて、学校の成績も良かったのは事実です。
長じて(オバアサンになって)フィットネスクラブに入ってみると、
庶民的値段のジムは、フツーの女性たちが殆ど。
高級(月会費が3万円弱)なジムにも短期間行ってみて驚いたのは、
「背が高くて、脚が長くて、目鼻立ちがハッキリしていて、肌も綺麗」
という印象の女性が多いこと。「純粋な日本人なんですか~?」と
聞きたくなるような人もチラホラ。
チビで色黒の私は、完全に異端者状態でした。
その理由は、彼女たちにはリッチな夫や財産があり、仕事はしていても
専門職とかフリーランスで、「お金と時間に余裕がある」から。
つまり、好きな運動(バレエやエアロビクス、筋トレ、ピラティスなど)を
楽しみ、その後コンディショナーに揉んでもらい、エステやサウナを満喫。
そりゃあ、肌は綺麗になるでしょうよ・・・・・と、悪態をつきたくなるほど。
これはこれで、素晴らしいことかもしれません。
親がリッチなら、その家庭の子女もリッチになりがち・・・・・?
問題は、この「富の連鎖」をいじらないで(?)
「負の連鎖」を断ち切ることができるのかどうか??
上野氏と樋口氏は「政治的決断が必要」と言われています。
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ま、昔の少女漫画と違って、リッチで美人の彼女たちは性格も良くて、
鷹揚で親切なのだから憎めない・・・・・ あぁ、情けない・・・・・
何が情けない・・・・・って、、、「人間は平等には生まれついていない」
という現実を認めたうえで、自分の土俵を拡大し、
「自分なりの生き甲斐」を見つけねばならないことです。
幸い、私は中間層のようで、エリートコースではないけれど、
定年近くまでフルタイムの仕事をしてきましたから、一応年金があります。
それは、産休明け保育所を利用したり、子供が熱を出したりしたときは、
実家の母に手伝ってもらえた、という幸運が大きく貢献しています。
シングルマザーの場合、色々な理由でスキルアップもリスキリングも難しく、
経済的に恵まれない方が多いのだと思います。その行きつく場所が
「労働条件が悪い介護業界しかない」という現実は、悪夢でしかありません。
なんとか、全ての人がWin-winの条件で、生き甲斐をもって生きていけるよう、
世の中を変えていきたいと思っています。
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