上記タイトルは私にとっても切実な問題です。
5人で住んでいた家を一人で管理できなくなったとき、どうするか?
p.46の例題では、樋口氏の発言:
姑はいつまでたっても元気で、とうとう103歳にまでなった。
追い出す形に見えるかもしれないけれど、最終的には施設に、
という結論に至った。
p.47 お母さんの身になったら哀れかもしれません。でも私は嫁を責める
こともできないと思う。こういう場合はどうすればいいんですか?
上野:私だったら、103歳のお母さんを長年住み慣れた家から追い出す
くらいなら、息子夫婦が家を出て、お母さんと世帯分離すればいい
と思います。若いほうがどこかにマンションを借りるとかして。
どうして、そういう選択をしないのか、理解できません。(中略)
樋口:置き去りにするのと、施設に入れるのと、どっちがむごいのか
上野:置き去りの方がましです。だって息子夫婦が出て行ったから
といって、家族じゃなくなるわけじゃないし、マザコンの息子なら
せっせとお母さんのもとに通えばいいんです。
樋口:それだと、お母さんとしては完了環境が変わらないですからね。
でも考えようによっては、置き去りにする方がむごいわよ。
上野:それは近所の目があるからです。私は住み慣れた家から、
全く見も知らない施設にその年齢で出す方が惨いと思う。
本人に選ばせたらほぼ100%自分の家にいたいというと思いますよ
上野氏は「介護保険で相当なケアを受けられる」ことを前提としています。
しかし、この本が刊行されて未だ1年少しなのに、円安とか人手不足、天災で
多くの予測が崩れ、介護状況は悪化を辿っているように見えます。
こればかりは予測の立てようがないので、どっちが良いか?なんて
決められません。ただ、どっちに行ってもメリット・デメリットがあって、
何某かは我慢し、受け入れ、その中で自分が輝くことを見つけることが
肝心なのかなぁと思っています。
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