以下、上野氏の結論です。
p.148 最近の高齢者介護の現場でのキーワードが「在宅の限界」なんです。
じゃあ「在宅の限界」がきたらどうなるのかというと施設入所が
「上がり」。
在宅の限界には色々あるけど、大きいのが認知症ですね。
私の一番の課題は、認知症高齢者の独居の在宅がいつまで出来るか。
認知症といっても、穏やかに下り坂を降りていけば、なんてこと
ないんです。だから私は在宅の限界という事を言う人たちに
食い下がっています。おひとり様のやめ時は死ぬ時ですよと。
(中略)
p.149 寝たきりになったり、食べれなくなったら、認知症があろうと
無かろうと同じ。施設に入った方より、同居家族らが居る方より、
独居の在宅の高齢者はご機嫌良く過ごしておられます。
言い方を変えると、認知症の周辺症状とか問題行動の原因を
作っているのは周囲の人たち。
一人の方が穏やかに機嫌よく下り坂を行けそうです。
この考え方は、介護保険がちゃんと機能して、この業界が働き甲斐の
ある、専門職集団になることが前提だと思います。現状は、昨日
ご紹介したように、「負の連鎖」で行きついた場所、「ここしかない」
みたいな、希望の無い職場では「良い介護」は望めません。
上野さん、理論は正しいけれど、現実の改善はどうしますか?
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