自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

少食を愉しむ  ドミニク・ローホー 著  2020/11

2023-05-22 10:07:58 | 健康法


表紙にある副題は、
   シンプルにやせる、太らない習慣

著者はフランス人で専門は・・・・・一言では言えないほど
多岐にわたります。後付けの紹介を見ると、
ソルボンヌ大学でアメリカ文学修士号から始まり、
イメージコンサルタント、ヨガ、水墨画、曹洞禅、etc.

   広く旅し、特定の宗教団体や、哲学または文化的な
   グループに属せずに、自分自身の内面に在る様々な
   観点に基づく意見を尊重し、それを受容することを
   信条としている。

   もっとも大切にしている価値観は自由、美、そして
   調和である。

私が一番気に入った主張は「おしまいに」に集約されています。
p.307 今日の豊かな食生活に酔いしれた私たちは、
   「たべる」という行為をありふれたものにしてしまいました。

   しかしながら、自らを養うという技は、
   食べ物を通してバランス感覚、長寿そして楽しみを
   見出していくという哲学のレベルまで昇華されるべきもの
   でもあるのです。

   慎み、質素、少なさの中に見出す快楽。細身の身体、
   これはどこにでも持って行ける宝物。
p.508 いつでも味わうことの出来るものです。

   自分の体重を気にすることなく、軽い食事を楽しむことは、
   何という幸せでしょう。

   軽い食事、そしてそこから得られた
   身体の身軽さは、メンタル面においてもいっそう軽やかに
   生きることに繋がります。

   それは生き方のあらゆる場面にも通用するもので、
   逆説的かもしれません。

   生き方を軽くすればするほど、
   人生に重厚さが与えられる
からです。


つまり、この本で著者は「少食」を勧め、その良さを説いているので、
「食べることが大好き・生き甲斐」というグループからは嫌われる
ことでしょう。

でも、実のところは、著者は「絶食」を勧めているのではなく、
「美味しいものを少しいただく」ことのご利益を説いているだけなのです。
そのことで手に入るもの(心身両面で)の大きさを説いているのです。

その良さは、細身で健康な身体を手に入れてみなければ分からないこと。
「アンチ少食派」の人々は、その良さを味わったことがないので、
「好きなモノを存分に味わって、少しくらい太っていて、どこが悪い?!」
「貴女みたいに、アタマで食べるなんて真っ平だわ」と。

それでも、彼女たちの本音は
「思う存分食べて、スマートになりたいのよ!」なので、
こういう本が売れ、嫌われ、でもいつかバイブル的存在になる・・・・・
ような気がします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする