自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

在宅ひとり死のススメ  4  優生思想との闘い? そして、これから

2021-12-31 06:03:41 | 介護
細々と咲き続けてくれている白花ゼラニウム
本当は私のWhite gardenの主役になって欲しかった・・・・・


忘れがちだけれど、覚えておきたい基本事項。
p.136 生きるとは、食べて、出して、清潔を保つ、ということ。
   これが食事、排泄、入浴という3大介護です。
   この3点セットが維持できる間は、生きられます。

   今日も目が覚めて機嫌よく一日を暮らせる・・・・・
   そしてそれを支えてくれる専門職のひとたちがいます。
   介護保険のおかげで、認知症になってもそうやって暮らしを
   支えてもらえる社会になったことを
   わたしたちは喜べばよいのです。

自立できなくなったら、「きれいごと」は通用せず、[

本人の身体の痛みも加われば、「機嫌よく」も難しくなるでしょう。
そして第7章の「死の自己決定」(=尊厳死、安楽死)の話へ・・・・・

p.152 社会に貢献できなくなったら生きている価値はないのでしょうか?
   生きがい、やりがいがなくなったら、人生に生きる意味は
   ないのでしょうか?

   この考え方の背後にあるのは、
   「生きる価値のある生命」と「生きる価値のない生命」とを
   選別する思想です。

   そしてこの思想こそ、安楽死協会を設立した医師の唱えた
   優性思想そのものでした。

介護サービスは準市場だそうです。
p.185 準市場とは、需給曲線で価格が変動する自由市場メカニズムの
   作用しない、政府が公定価格で管理する市場のことです。

   電気屋水道など生存に必須の財やサービスは市場原理に委ねては
   ならないという理由から、準市場に置かれますが、
   医療と同じように介護サービスも生命線を維持するサービスだから
   という理由です。

内容が多岐にわたり、勉強の必要性を感じます。参考文献は、
p.186 『ケアの社会学』 上野千鶴子・著  2011年
   『ケアのカリスマたち』同上  2015年
p.204 『介護保険が危ない!』岩波ブックレット 2020年

p.206 『おひとりさまの老後』 上野千鶴子・著 2007年
   『おひとりさまの最期』 上野千鶴子・著 2015年
   
とにかく小さな薄い本なのに、限りなく勉強させられる本でした。
コメント
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