P.191 アルツハイマー病は、人とあまり会わない、
社会との交流が苦手という人に発症率が高いのです。
この言葉には、「なぁ~るほど!」と思います。
私の母は、「私は蚤の心臓なんだからねっ!!」と大見得を切り、
生涯に亘って「出過ぎない・目立たない・自分の意見は殆ど言わない」
という感じで過ごし、90歳の今、軽いアルツです。
「人と会うのが嫌い」というわけではないのですが、
積極的に語りかけたり、出かけていくことはしないのです。
小さい頃から、母は私の反面教師でした。
私は、ああいう人生は嫌だ!と思って、正反対の行動をとってきました。
「だから母が嫌い」というわけではなく、
「人にはそれぞれの、時代をベースに生きざるを得ない状況があり、
自分に誠実に生きてきた母」のことは愛しています。
それに、自分にはできなかった生き方を
娘が<超積極的、やり過ぎ>くらいに追い求めているのを応援してくれ、
子育てに協力してくれ、私に無い面を補ってくれた恩人です。
母には「母の感じる幸福感」を存分に味わってもらい、
私は私自身と価値観を共にする人たちと幸福感をシェアしています。
これも<幸福感の伝播>なのかもしれません。