自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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健康「いろはガルタ」  《い》

2008-03-12 18:12:43 | Weblog
    《い》         インプラントの意外な痛み

 恥ずかしながら35歳の時に、「口の中は80歳」と歯医者さんから宣告されました。
「貴女は外見は逞しくて健康そうに見えるけど・・・・」というおまけつきです。
その結果、昨年11月10日のブログにあるような半身浴・歯磨きの習慣がついたので、
「災い転じて福となった」と思っていました。

 が、夜毎磨いても、日毎健康に留意して精進しても、歯には寿命と言うものがあり、
駄目になったら補いをせねばなりません。昨年来、時折痛んできた私の右下の2本が、
ついに寿命を迎えたので、抜いてインプラントにすることを決意しました。

 3ヶ月以上前に抜歯を済ませ、手術は年明け早々の予定だったのに、山行や北欧旅行などで
伸び伸びになり、今日3/12になり、午後2時間の手術を受け、帰宅したところです。

 インプラントについては諸説あり、思案のしどころでした。理由は
1.日本人には向いていない。(顎の骨の質や構造が欧米人と違って弱い)
2.費用が高い。
3.施術例が少なく、失敗の可能性もある。(骨に穴をあけて異物を埋め込むのだから)

 それでも私が決心したのは
1.最近の技術革新で、素材のチタンと顎の骨の馴染みが非常に良くなってきている。
2.入れ歯やブリッジは管理が面倒だし、健康な歯への負担が大きいので長期的にには損。
3.上手くいけば、自分の歯と同じように噛めるし、管理が楽。
一番重要なファクターは、
4.もっと高齢になって、骨密度や健康状態が悪くなってからでは活着し難いらしい。

 植物の接木のようですが、「ある程度、組織がしっかりしていて、全身状態が良い時が
ベスト」という、信頼する歯医者さんの勧めで決心した訳です。所要時間は2時間。
麻酔のおかげで、外科的な痛みは通常の範囲です。では、何が意外な痛みだったのか??

 歯医者さんからのブックレットの他に、インプラントに関する本を2冊ほど読み、
この手術の難しさや問題点は理解していました。だって、顎の骨のMRIを読み解いて、
血管や神経に触らない深さで、なるべくしっかりと心棒を埋め込まねばなりません。

 私の場合、当初90分の施術予定が120分に伸びたのは、やはり抜いた部分の組織が弱くて
神経に近いところまで細心の注意で掘り進む必要があったからだそうです。
口を開けっ放しで顎は疲れるし、何より、長時間のガリガリで、もし失敗したら・・・という
不安が心を占領し始めたのです。

 また、長い長い手術時間のおかげで、
「あ~、これでまた、天から借りている身体の一部が自然でなくなった!」という
悲しみが胸の痛みとなったようです。

 友人の中には「歯はまだ無傷よ!」という人もいるし、総入れ歯の人もいます。
還暦を迎えたということは、
「使いまくって傷んだ身体を大事に修理しながら最期までやりくりする」ということだと、
妙に納得させられた一日でした。


 



  
コメント
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