自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

高齢者高等学校

2008-03-06 22:43:21 | Weblog
 真っ暗になったところで校長先生のお話が始まる。
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高齢者高等学校

2008-03-06 22:41:24 | Weblog
  高齢者高等学校  ガラス張りのコンサートホールにブラインドが!
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健康「いろはガルタ」  《て》 ---デンマーク報告②

2008-03-06 22:32:43 | Weblog
    《て》  テーマを決めて暮らす手順  デンマーク報告②

 デンマークにあって日本にないものって何だろう?と考えています。
その答えの一つを、昨日の全寮制高齢者国民高等学校の訪問で見たような気がします。

学ぶ意欲:新聞や本を読むとか、テレビの教養番組を見ることとは違います。
      「学ぶ」とは、きちんとテーマを決め、目標を持って知識を得て、
       さらにそれをアウトプットする(=行動に移す)ことだそうです。
    そういう意味で、生活の中に「学習活動」がある人は、どのくらい居るでしょうか?

美しくて使いやすい建物:素敵なホールの存在は知っています。が、多くの場合、
           使用料が高く、数も少なく、市民が気楽に発表会や稽古に
           使える状況ではありません。

この二つを統合する人と予算システム:これが日本で一番欠落している要素だと思います。
       学ぶ意欲に応える、優秀な講師陣を揃えること。学ぶ側と指導する側、
       双方にとって使い勝手の良い教室と設備。居心地良く、美しい環境など、
       厳しい予算管理の下で維持されるソフトとハードのことです。

 今回訪れたマリエリスト高齢者高等学校は海辺のリゾート地にあり、緑あふれる敷地の
玄関脇にそびえるコンサートホールの素晴らしいこと!ステージの背中と屋根は
ガラス張りで青空と松林の緑が映え、音響工学を駆使した石壁はシンプルな白です。
9時からの朝礼では必ず生演奏があるそうで、各科の先生がピアノやフルート、
ヴァイオリンなどで伴奏。生徒と一緒に歌い、美しい響きと外の自然が調和して
本当に心地よい空間となっていました。
  <因みに私たちが訪ねたこの日は、「さくら」を演奏してくださって、一緒に歌い、
  楽しみました。>

 圧巻は、このホールでのレクチャーに入る時で、ガラスの壁(ペアガラス)の中を
ブラインドがせり上がり、真っ暗にすることが可能です。同時にスライド用スクリーンが
下りてきて、レクチャーを分かり易いものにします。生徒さんは、杖や補助具を使われて
いても、自分で自分のことが出来れば何歳でもオーケーだそうです。

 日本にも学ぶ意欲満々の人はたくさん居ます。カルチャーセンターは大変な盛況ですし、
リタイヤしてから大学へ入りなおしたり、資格をとってキャリアアップを目指す友人も
何人もいます。問題はその費用です。学校やカルチャー、ジムは全て有料ですから、
それなりの生活設計と貯金がなければできません。快適な場所で合宿や成果発表会を
持とうとするなら、さらなるお金が必要です。最近はインターネットの普及で、何処に
どんな施設があり、使用料はいくらかかるか?などの情報は集めやすくなりました。
が、インターネットを自由に使える環境にない高齢者にとっては、良い環境とはいえません。

 デンマークでは高齢者高等学校でも街のアクティビティセンターでもパソコン教室が
あって、大勢の人が先輩や講師の助けを借りて色々なソフトに挑戦していました。
アクティビティとしては、洋裁・工作・健康体操・コーラス・陶芸・絵付け・英会話など
多彩なプログラムがあります。

 全寮制国民高等学校の場合、2週間の受講料と食事込み宿泊基本料金は、
一人約45,000円ですが、収入の少ない人には国や市から援助金が出るそうです。
そのため、国民年金だけで生活している人でも十分参加できます。

 これらを支えるのは、生まれた時から奨励され続けている「自分がやりたいこと
(勉強でも生活でも)は全て自分で決める」という人生哲学と税金です。収入の半分近くを
税金として納めるのですから、その使い道には厳しい目が注がれています。
一旦決まったことも、毎年見直しがあり、管理する側と使用者側が細かい相談を繰り返して、
頻繁に改良していくそうです。

 日本の庶民は、お上の決めたことに唯々諾々と従うだけの歴史が長かったので、
自己責任で考え、選びとっていく作業や概念に慣れていないと思います。
でも、時代はどんどん変化しています。私たちの意識も迅速に変えながら、
  
  大切なものは残し、
  必要なこと(自分で考えること、税金や政治を自分たちのこととして捉えることなど)に
  目を向けなければいけないと、痛切に思いました。
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