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玉肌日記

2013年04月11日 | 玉肌日記
垂玉温泉(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)
阿蘇山系南麓の温泉。前回この付近を物色した時には地獄温泉のみの訪問だったが、その直下にこの垂玉(たるたま)温泉は位置しており、この温泉の前を通っている筈なのだが、その大きい建物には微かな見覚えしか無く、完全なるノーマークであって、自らの不明を恥じる。この温泉、歴史は古く、「五足の靴」一団が明治40年8月13日に宿泊したとの記述。その一団の旅程を見るに、やや行程の外れにあるこの垂玉温泉に敢て寄って宿泊してからまた熊本に戻っており、それだけの足労と時間を費やすに足る温泉ということか。また、訪問している他の方と話すに、ここ(垂玉)は知っているが、地獄は知らない方が多く、インパクト的には明らかに地獄温泉だが、そこをチョイスしないミーハーでない気質はまた素晴らしく(ちなみに宿泊すると無料の地獄温泉への日帰り入浴券を貰えるにも関わらず...)、また己のミーハーさを恥じる。泉質としては付近の地獄温泉と同様の単純硫黄泉。しかし、地獄温泉のそれが灰色濃厚であるのに対して、こちらは薄ら白濁の程度であり、当方好みな”葛湯”タイプ。強烈ではない微かなる硫黄の香りで湯量は豊富でドバドバと掛け流し。湯温はやや熱め。滝の湯なる滝直下の温泉(決して温泉の湯壷で入浴するわけではないが、ココ付近に源泉がある模様)や、かじかの湯なる茅葺きな温泉棟もあるが、シチュエーションやサプライズをあまり重視しない当方にとっては内湯が最上。内湯はその豊富なる湯量にマッチしてかなり大きく(3時間で全量入替)、投入される源泉を見ればあまりにも贅沢至極。