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飛行機受難劇(3)

2019年12月28日 | 時事批評

飛行機受難劇(3)

飛行機に乗るたびに感ずるのはその理不尽さ。航空会社や空港からは保安検査所の通過時刻であったり、搭乗口前での集合時刻であったりと「時間厳守」には誠に喧しい注文がつけられるのだが、自社都合による遅延には全く寛容。「人に厳しく、自分に優しく」を地で行くのが寡占企業の強みと痛感するにとどまらず、「天候とか自然を相手にしてるからしょーがないじゃん」という諦観が透けて見えることもあって全く業腹なのだが、天候理由での遅延は百歩譲って堪忍するも、ある程度予見できることには事前対応すべし、というのが一般企業の感覚。だからデフォルトでもするのだが、今回は「使用機の到着遅れ」。空港で非常によく聞く常套句だが、一般企業でいえば「納品(サービス提供の)遅延」ということで、普通なら理由になっていないと思うのは狭量な当方のみなのだろうか、と毎回思案。今回は東京へと帰る便が「使用機の到着遅れ」。同じ航空会社の東京行きはまだその後2便ほどあるが、後発便にどんどん抜かれていき、結果図らずとも最終便になってしまうという具合でこれが心理的になぜかツライ。全くもって同情すべきは航空会社の地上職員であって、当方と同じような狭量な客に詰め寄られている。さらには当初アナウンスで1時間ディレイと言われていたものが、小出しに長くなっていくとそのアナウンスのたび、待合からは舌打ちやため息、また「えー」という声も複数あり、疲労感+殺気十分。その間、少なくとも「申し訳ない」感を全身全霊で表現しなくてはならない地上職員の皆様には全く頭がさがるが、結果、2時間超遅延してやっと出発。しかし、規定されているのだろうが「もっと飛ばせや!(=スピード上げろや!)」と思っても飛行機は通常の飛行時間をもって悠々と到着。

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