こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

四旬節第1主日(マルコ1:12-15)イエスのそばで仕えるというおささげ(犠牲)

2024-02-17 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2024/2/18(No.1281)
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四旬節第1主日(マルコ1:12-15)
イエスのそばで仕えるというおささげ(犠牲)
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四旬節、償いの季節が始まりました。四日前の灰の水曜日には、四旬節を意識するために、大斎・小斎という「断食」を使って、償いの季節を体に感じさせました。断食をどのように実行したでしょうか。

中田神父は、水曜日は本来休日です。しかし先週灰の水曜日は、前からお願いされていた一時間の講話のため休日返上でした。3月20日に助祭叙階を予定している神学生の準備のための講話でした。長崎教区で将来働くこの神学生に、司祭生活32年で、こんな喜び、こんな苦しみがあったよという体験談を分かち合いました。休日を返上したので、すでに犠牲ですが、断食の務めも可能な範囲で果たしました。

一日の食事をおよそ半分に減らす大斎の務めは、18歳から59歳までです。前もって宣言しておきます。60歳、還暦を迎えたら大斎の務めの義務はありませんので、たとえ助任司祭が灰の水曜日に腹が減って死にそうな顔をしていても、お構いなしに食べようと思います。

さてこれからの四旬節、どのように各自の償い・犠牲のわざを果たしていけば良いでしょうか。今週の第1主日の福音朗読を参考にしたいです。荒れ野での四十日間、「天使たちが仕えていた。」(1・13)これが四旬節の過ごし方のヒントだと思います。

しかしこの四十日間、サタンも登場しています。四十日間イエスが誘惑と闘ったことを実写版にするためにサタンと天使が描かれているのだと思いますが、サタンもイエスのすぐそばまで近づくことができる。これはあらためて考えさせられました。

誘惑する者・悪も、イエスに近づくことができる。イエスの働きを妨害し、失敗させる誘惑が近づくことができるのであれば、なおさら、人間が正しく生きようとすることを妨害し、失敗させようとする誘惑も、人間に近づくことができるわけです。

それ以上に天使はイエスのそばで仕えています。「イエスのそばで仕える」このために四十日過ごすことが、私たちにできる償い、犠牲なのではないでしょうか。たとえば365日続けることは難しいけれども、この四旬節の期間だけは実行する。期間を決めて実行する。四旬節はイエスのそば近くで仕える。そうすることが、私たちの本当の償いです。

四十日間だったら続けられる。そういうことはないでしょうか。祈ること、何かを断ち切ること、献金を四十日間だけ増やすこと、後回しにしていた教会のことをこの期間だけは真っ先に果たすなど。何か、イエスのそば近くで仕えることができるはずです。

私たちがイエスのそば近くでお仕えしようとするとき、実はサタンも、その志を諦めさせよう、良い機会を台無しにしてやろうと、近くで待ち構えています。あなたの良い心がけを食い物にしようと野獣も一緒にいるかもしれません。イエスのそばで仕える。このとうとい犠牲のわざが無駄にならないように、ミサの中で助けを願いましょう。

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‥次の説教は‥‥
四旬節第2主日(マルコ9:2-10)
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ちょっとひとやすみ
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▼福岡のカトリック大神学院に最初に来てくれたカナダ人スルピス会司祭の一人は、四旬節にタバコをやめて、そのお金をグランド整備、具体的には芝生を購入し、植えるために使ったそうだ。その芝生の緑鮮やかな大神学院も、2月23日の閉校式で閉校となる。その後どのように活用するのか、あるいは手放すのかまだ聞いていないが、また一つ歴史が終わることになる。
▼大神学院の規則を破って夜にラーメンを食べに行ったことがある。勝手口から抜け出して、「約束の時間」にまた勝手口を開けてもらうことになっていたが、無断外出から帰ってきたときに勝手口に立っていたのはカナダ人のスルピス会司祭だった。
▼「どこに行ってましたか。」私はとっさに「ゴミを捨てに行ってきました」と嘘をついた。するとそのカナダ人司祭は「あなたは立派です」と行って中に入れてくれた。正直に言っていたら、ずっとこの司祭から「ナカダさんは規則を守りません。司祭にふさわしくありません」と言われ続け、召命の道を続けられなかっただろう。全能の神と、兄弟の皆さんに告白します。

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今週の1枚
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第888回目。2023年11月21日、神学院感謝祭の校内。芝生はどうなるだろうか。

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† 神に感謝 †
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