こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

復活節第3主日(ルカ24:13-35)大阪ではふつうに「エマオでの道で」をやってたぞ

2023-04-22 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2023/4/23(No.1234)
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復活節第3主日(ルカ24:13-35)
大阪ではふつうに「エマオでの道で」をやってたぞ
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これからこの福江教会でお世話になります中田輝次神父です。出身教会は上五島の鯛ノ浦教会です。「あっぱよ」「ざーまよ」「ほんなごてや」「なんのそーん」「およおよ」「およさよ」全て通訳なしで理解できます。しかし「ばえ~」だけは上五島は使いません。ここに居る間に通訳なしで「ばえ~」と言えるようになりたいです。

スマホをいじっている方はYouTubeの「こうじ神父」というチャンネルで、すでに中田神父のことをご存知の方もおられるでしょう。もし登録がお済みでなかったら必ず「こうじ神父」でチャンネル登録をしてください。他にも、日曜日の説教を、文字で読むことができます。同じく「こうじ神父」でブログを検索してください。

今週の説教は、一つのことを伝える。これだけ実行してくだされば結構です。盛りだくさんの内容に目移りせず、持ち帰ってほしいのは一つです。福音朗読で弟子たちが、歩きながらイエスさまについて起こった一切の出来事について話し合い論じ合ってエルサレムからエマオという村に出かけていった。これを実行してほしい。これだけです。

さて中田神父も、この福江教会に着任するまでに一連の出来事がありました。中村大司教様は私を含め50代後半の神父に、地区長の教会に赴任するよう打診しました。浦上教会、滑石教会、青方教会、福江教会です。ある神父様は「考えさせてほしい」と保留し、ある神父様は「無理です。務まりません」と言いました。中田神父はたまたま直接お目にかかったときに打診を受けたのですが、「大司教様の決めたことですから、何も異存はありません」と答えました。それが正しかったかどうかは、今後の結果が全てだと思っています。

辞令を公式に発表することができる3月19日、「瀬戸の花嫁」の替え歌を歌いました。歌っていいですか?ダメと言われても歌うつもりでした。小学校の時から音楽は「2」、小神学校と大神学校での聖歌隊試験もことごとく落第しましたが、いつもこの歌をその教会に合わせて替え歌して歌ってきました。

田平教会を離れるときは、四弦の「一期一会」という、三味線とギターの「間の子」の楽器で「島人ぬ宝」の替え歌で離任しました。一節だけ披露しましょう。「ぼくが赴任する下五島のことをぼくはどれくらい知ってるんだろう。浜脇教会も井持浦教会も名前を聞かれても分からない」

正直に話します。下五島地区のことを中田神父は何も知りません。下五島地区のカトリック信者がどんな暮らしぶりをしているのか。長崎の町の教会と比べて、重い負担を担っていたりしないか。信者としての恩恵を下五島地区が教区の中で公平にあずかれているのか。いろいろ心配していたらこんなにハゲてしまいました。

中田神父は付き添いの人と一緒に19日夜の12時ちょっと前に博多港からフェリー太古に乗り、20日の朝8時15分に福江港に着きました。船の中でお付きの人たちとあれこれ話しながら、議論しながら向かったのです。実はそこに、復活したイエスさまがおられたのです。「歩きながら、やり取りしているその話は何のことですか」(24・17)。不安や心配やさまざまな疑問、課題を、人間の知恵だけでああでもない、こうでもないと議論していたのです。

イエスははっきりと道を示してくださいました。「ああ、物分かりが悪く、心が鈍く預言者たちの言ったことすべてを信じられない者たち、メシアはこういう苦しみを受けて、栄光に入るはずだったのではないか。」(24・25-26)復活したイエスがどこに行ってもどこにいてもそばにいてくれる。何を戸惑うことがあろうか。何を恐れることがあろうかと。

大阪に、上五島仲知教会出身の前田万葉枢機卿様がおられますね。私は枢機卿新任のお披露目ミサに参加したのですが、教会近くまで途中電車に乗りました。その電車で、信じられない光景を見ましたよ。こんな感じでした。

「前田さんは枢機卿になったんやてなぁ」
「そうや、教皇様から選ばれたんや」
「そしたら、忙しゅうて大阪のことには手が回らんようになるんかいな?」
「んなことはあれへん。枢機卿を補佐するようにて、司教を二人付けてくれはったんやから」
「ほな、前田さんが枢機卿なら、教皇様になる可能性もあるんちゃうか?」
「そらないやろ。教皇様は世界の教会のリーダーやけど、日本の教会はまだ世界をリードする教会には育ってへんからな」

中田神父はこの会話を、真向かいに座って聞いていたのです。大勢の人がいる電車の中ですよ?すぐにエマオの弟子の物語を思い出しました。そしてこう考えたのです。「大阪には道すがら、自分たちの枢機卿の話をして帰る『エマオの弟子』みたいな人がいるんだ。」

なぜこの話を持ち出したと思いますか?皆さんも、真似をしてほしいからです。今日、家に帰るまでに、今週、家から職場に出かけるまでに、公共の乗り物の中で枢機卿様の話をしていた大阪の信徒のように、皆さんも「福江に中田神父が来た。中田神父はどんなことを私たちのためにしてくれるだろうか」と、声に出して欲しいのです。

エマオの弟子たちが、イエスのことを話し、議論していた。議論しても答えは出なかったけれども、復活したイエスがそばで支え、導いて、彼らはイエスの復活の証人になりました。皆さんも、復活したイエスの証人になる。ならなければいけません。

何かを知らせるために、イエスさまは中田神父を福江教会に派遣しました。下五島地区に派遣しました。私が皆さんに最初に知らせたいことは一つです。あなたも、あなたも、エマオの弟子のように今起こっていることを帰り道話題にしてほしいのです。

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‥次の説教は‥‥
復活節第4主日(ヨハネ10:1-10)
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ちょっとひとやすみ
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▼福江教会に着任した。親子ぐらい離れた助任司祭が二人も与えられて、親子関係を構築し始めているところ。親が変わった子どもたちは、どう思っているのだろう。
▼まずは、自分の荷物をほどかなければならない。自分の荷物じゃないものもちらほら見えるのがちと気になるが、荷物を少しずつほどくことで、福江に来たと実感できると思う。

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今週の1枚
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第841回目。その、山のような荷物の一部。ここから何か一つを見つける難しさ

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† 神に感謝 †
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