当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。
(参考)実際の声を確かめながら読みたい方はこちらをクリック
↓↓説教者の意図が、より自然に伝わます。↓↓
http://hanashi-no-mori.news-site.net/voice/190728.mp3
(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
‥‥‥†‥‥‥‥
こうじ神父
「今週の説教」
2019/7/28(No.1014)
‥‥‥†‥‥‥‥
年間第17主日
(ルカ11:1-13)
オールインワンが欲しいのですか?
‥‥‥†‥‥‥‥
「天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」(11・13)このイエスの答えにどこか満足できない人もいるでしょう。そんな皆さんに満足できる説明を探して、私たちが粘り強く祈り、聖霊を与えていただくことを心から願う人になっていきましょう。
夏休みの朝ミサとラジオ体操、本当に来ることができないのでしょうか。朝ミサに来て、ラジオ体操して帰ったら、1日100円あげると言ったら来るでしょうか?1日10人増えたとして1000円、週5日で5000円、5週間で25000円ばらまけばやって来るでしょうか。そもそもお小遣いで釣るのは私の仕事でしょうか?現状は地域にいるカトリックでない子供達が6人来て、教会の子供が2人です。どう受け止めたら良いでしょうか?
さて女性の皆さんは朝からすることと言ったら何があるでしょうか。多分、お化粧をするのだと思います。テレビのコマーシャルを見る限り、女性に重宝されるものは決まっています。値段が手頃で、手入れが簡単なものです。「何とかユリさんが会社を挙げて開発しました」とか、「何にもしてないんです。これ以外は」みたいなコマーシャルを見飽きるほど見ます。
そしてたどり着いた決まり文句があります。それが「オールインワン」という言葉です。「これ一本で」「これだけで」そうですね。きっとこれ一個ですべてが含まれていると言われて値段が手頃であれば、誰でも使ってみたいと思うでしょう。ひょっとすると、コマーシャルにも出てみようかなと思ってしまうかも知れません。
「オールインワン」は、それほど魅力的な言葉だということです。まぁここまで言えば、私が何を言いたいかは分かるでしょう。イエスは私たちに、粘り強く願い求めるなら、「オールインワン」を与えてくれるということです。「このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」
この世の「オールインワン」を与えてくれる人たちは、手頃な値段で、そこそこ良い物を与えてくれて、バンバン儲かっています。まして天の父は、無償で、与えることのできるすべてが詰まった「オールインワン」である聖霊を、与えてくださるのです。
最近のお化粧品には、「パーフェクト」という単語さえ使われていますよね。「完全」という意味のはずですが、「完全」なのは神以外に存在しません。ですから天の父が聖霊を与えるのは、聖霊が、人間に与える賜物として完全だからです。「これ一つで、他は何もしてません。」どこかで聞いたような言葉。本当にこれ一つで、他は何も必要ない、そんな完全な答え、それは聖霊ではないでしょうか。
天の父が与えてくださる聖霊が「オールインワン」で、「パーフェクト」である例を示しましょう。土曜日に私は青洲会病院に呼ばれました。黒島教会の信徒が命の危険にありました。集中治療室にいて、これ以上打つ手がなく、ただ見守るしかない場面で、いやしの賜物を願い、病者の塗油を授けました。少なくとも、これ以上打つ手がない中で、聖霊の恵みが与えていただけるのです。
本来なら、黒島教会の神父様がお世話すべきところでしょう。けれども聖霊の恵みは、違う司祭からでも届きます。聖霊の力、聖霊の働きは、司祭を選ばないからです。これだけでも、「オールインワン」で、「パーフェクト」と言えるのではないでしょうか。
夏休みはいろんな体験を親子で積むのにまたとない期間です。朝のミサに来て、ラジオ体操に参加すれば、天の父が与えてくださる聖霊の賜物に触れる機会を、ふだんよりも確実に増やせます。そう思いませんか?確かにそうだなと思ったなら、毎日とは言いませんが、何曜日に自分たちは家族でミサに行ってラジオ体操しよう。日曜日だけでなく、平日にも聖霊の賜物をいただく機会を作ろう。家族で相談して欲しいです。
「あなたがたのうちのだれかに友達がいて、真夜中にその人のところに行き、次のように言ったとしよう。『友よ、パンを三つ貸してください。旅行中の友達がわたしのところに立ち寄ったが、何も出すものがないのです。』」(11・5-6)ここでは真夜中ですが、朝6時に大声で頼み事するのも同じことです。友であるイエスは聞き入れてくれなかったでしょうか?必ず聞き入れてくださいます。
‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
年間第18主日(ルカ12:13-21)
‥‥‥†‥‥‥‥
‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥
▼「教会の祈り」(時課の典礼)の「寝る前の祈り」に、「良心の糾明」がある。正直、毎日毎日糾明しているわけではないが、「これは間違いだったなぁ」とか「なかなか直らないなぁ」と思う後悔が時々ある。
▼信徒の名前を聞いて、聞いたことのない名前だとする。それは私が把握していないだけなのだが、かなりの確率で「教会から遠ざかっている人だろう」と思い込んでいる。自信過剰というか、すべてを把握しているかのような傲慢が顔を出す。
▼よくよく話を聞くと、名前を知らない理由が見えてくる。知らないわけだ。もちろん最初の見立て通りに「教会生活から遠ざかっている」という場合もある。いろんな事情があり、それもよく聞いてみるとなるほどと思う。
▼ただその人たちがどのように今後教会とつながるのかは、別の問題。せっかく何かの機会があって教会との接点ができても、そこから、「私はこれからも教会につながるべきだ」と思う人ばかりではない。私を避けて、教会に来ない人すらいる。私にも責任の一端がある。
▼しつように頼む事情がここにある。私たちはあきらめが早いのか、「仕方がない」と割り切ってしまう。事情はどうあれ教会とはっきりしたつながりができた人を取り込んで「再び教会の中で生き生きとさせる」その使命が私にはある。
‥‥‥†‥‥‥
今週の1枚
‥‥‥†‥‥‥
第621回目。こうじ神父のパソコン画。これならどんな機器もキットツナガル。
ホームページもご覧ください。
http://hanashi-no-mori.news-site.net/
【文庫本の問い合わせについて】
文庫本説教集「取って食べなさい」に問い合わせくださり
ありがとうございます。C年の文庫本がまた見つかり、
3冊セットの提供が可能になりました。ABC年セットで
2000円です。ご希望の方は住所と名前を添えて連絡ください。
† 神に感謝 †
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こうじ神父
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(ルカ11:1-13)
オールインワンが欲しいのですか?
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「天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」(11・13)このイエスの答えにどこか満足できない人もいるでしょう。そんな皆さんに満足できる説明を探して、私たちが粘り強く祈り、聖霊を与えていただくことを心から願う人になっていきましょう。
夏休みの朝ミサとラジオ体操、本当に来ることができないのでしょうか。朝ミサに来て、ラジオ体操して帰ったら、1日100円あげると言ったら来るでしょうか?1日10人増えたとして1000円、週5日で5000円、5週間で25000円ばらまけばやって来るでしょうか。そもそもお小遣いで釣るのは私の仕事でしょうか?現状は地域にいるカトリックでない子供達が6人来て、教会の子供が2人です。どう受け止めたら良いでしょうか?
さて女性の皆さんは朝からすることと言ったら何があるでしょうか。多分、お化粧をするのだと思います。テレビのコマーシャルを見る限り、女性に重宝されるものは決まっています。値段が手頃で、手入れが簡単なものです。「何とかユリさんが会社を挙げて開発しました」とか、「何にもしてないんです。これ以外は」みたいなコマーシャルを見飽きるほど見ます。
そしてたどり着いた決まり文句があります。それが「オールインワン」という言葉です。「これ一本で」「これだけで」そうですね。きっとこれ一個ですべてが含まれていると言われて値段が手頃であれば、誰でも使ってみたいと思うでしょう。ひょっとすると、コマーシャルにも出てみようかなと思ってしまうかも知れません。
「オールインワン」は、それほど魅力的な言葉だということです。まぁここまで言えば、私が何を言いたいかは分かるでしょう。イエスは私たちに、粘り強く願い求めるなら、「オールインワン」を与えてくれるということです。「このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」
この世の「オールインワン」を与えてくれる人たちは、手頃な値段で、そこそこ良い物を与えてくれて、バンバン儲かっています。まして天の父は、無償で、与えることのできるすべてが詰まった「オールインワン」である聖霊を、与えてくださるのです。
最近のお化粧品には、「パーフェクト」という単語さえ使われていますよね。「完全」という意味のはずですが、「完全」なのは神以外に存在しません。ですから天の父が聖霊を与えるのは、聖霊が、人間に与える賜物として完全だからです。「これ一つで、他は何もしてません。」どこかで聞いたような言葉。本当にこれ一つで、他は何も必要ない、そんな完全な答え、それは聖霊ではないでしょうか。
天の父が与えてくださる聖霊が「オールインワン」で、「パーフェクト」である例を示しましょう。土曜日に私は青洲会病院に呼ばれました。黒島教会の信徒が命の危険にありました。集中治療室にいて、これ以上打つ手がなく、ただ見守るしかない場面で、いやしの賜物を願い、病者の塗油を授けました。少なくとも、これ以上打つ手がない中で、聖霊の恵みが与えていただけるのです。
本来なら、黒島教会の神父様がお世話すべきところでしょう。けれども聖霊の恵みは、違う司祭からでも届きます。聖霊の力、聖霊の働きは、司祭を選ばないからです。これだけでも、「オールインワン」で、「パーフェクト」と言えるのではないでしょうか。
夏休みはいろんな体験を親子で積むのにまたとない期間です。朝のミサに来て、ラジオ体操に参加すれば、天の父が与えてくださる聖霊の賜物に触れる機会を、ふだんよりも確実に増やせます。そう思いませんか?確かにそうだなと思ったなら、毎日とは言いませんが、何曜日に自分たちは家族でミサに行ってラジオ体操しよう。日曜日だけでなく、平日にも聖霊の賜物をいただく機会を作ろう。家族で相談して欲しいです。
「あなたがたのうちのだれかに友達がいて、真夜中にその人のところに行き、次のように言ったとしよう。『友よ、パンを三つ貸してください。旅行中の友達がわたしのところに立ち寄ったが、何も出すものがないのです。』」(11・5-6)ここでは真夜中ですが、朝6時に大声で頼み事するのも同じことです。友であるイエスは聞き入れてくれなかったでしょうか?必ず聞き入れてくださいます。
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年間第18主日(ルカ12:13-21)
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ちょっとひとやすみ
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▼「教会の祈り」(時課の典礼)の「寝る前の祈り」に、「良心の糾明」がある。正直、毎日毎日糾明しているわけではないが、「これは間違いだったなぁ」とか「なかなか直らないなぁ」と思う後悔が時々ある。
▼信徒の名前を聞いて、聞いたことのない名前だとする。それは私が把握していないだけなのだが、かなりの確率で「教会から遠ざかっている人だろう」と思い込んでいる。自信過剰というか、すべてを把握しているかのような傲慢が顔を出す。
▼よくよく話を聞くと、名前を知らない理由が見えてくる。知らないわけだ。もちろん最初の見立て通りに「教会生活から遠ざかっている」という場合もある。いろんな事情があり、それもよく聞いてみるとなるほどと思う。
▼ただその人たちがどのように今後教会とつながるのかは、別の問題。せっかく何かの機会があって教会との接点ができても、そこから、「私はこれからも教会につながるべきだ」と思う人ばかりではない。私を避けて、教会に来ない人すらいる。私にも責任の一端がある。
▼しつように頼む事情がここにある。私たちはあきらめが早いのか、「仕方がない」と割り切ってしまう。事情はどうあれ教会とはっきりしたつながりができた人を取り込んで「再び教会の中で生き生きとさせる」その使命が私にはある。
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† 神に感謝 †