蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

鶏レバーのソテー

2009-07-16 21:52:35 | 男の料理
久々の料理ネタです。鶏レバーは極々お手頃なのですが、味も深く健康的な食材です。


まずはタマネギを薄切りにして、コクが出るくらいに炒めます。
そこへ3ミリ位いに切ったレバーとベーコンを投入し、さらに炒めます。レバーの表面に焼き色がついたらビネガーを振りいれて蓋をして蒸し焼きにします。
炒めたタマネギの甘みとビネガーの酸味が、レバーによく合います。

蓮池

2009-07-13 21:55:58 | 自然
梅雨の間のごく短い中休み。雨や霧が続いた中に、3時間くらい薄日が差したのだろうか。


池の蓮の花びらにも、薄日の気配が感じられる。
なんとも東洋的な、水の潤いに満ちた華だと思う。

旧田中家  川口市

2009-07-12 21:39:16 | 古民家、庭園
国道122号線沿いに、大正12年落成の洋館が健在である。


その洋館は、日本の味を支える味噌醸造元が建てたのだ、という。


洋館の中は、なんとも無邪気なヨーロッパの建物のイメージをコピーしたもの。ちょっと皮肉に言えば、イメージ先行で突っ走った感も無くはない。




洋館の中にも和室は無くてはならなかったようなのだが、畳敷きの格の高い廊下も西洋窓に面することになる。それにしても、最近のマンションのベランダ造りと比べて、窓のプロポーションを最後まで保ったのは見事と思う。


3階にある大広間。かつてはこの部屋からの眺望が素晴らしかったという。都心に立つビルのなんのと、余計な事は書かない。




旧田中家で一番古いのは洋館。和漢は昭和9年落成なのだ。




欄間の造りなども手が込んでいて、涼しい風が吹きとおすところは、さすが和の造りである。






驚いたことにこの庭は昭和48年に、閉鎖された味噌工場の跡に造られたという。3階建ての洋館が建てられてから半世紀後に日本庭園が追加された訳である。その大変なエネルギーに思わず頭が下がる。

手打ちそば むら木  川口市

2009-07-09 20:36:44 | 蕎麦
新興住宅地の中にある蕎麦屋さんを探すのは、何度かやったが相当に大変だ。地形に合わせて不整形に道が曲がりくねり、見通しが利かないのだ。


こちらは自宅をそのままお店に改造されたようだ。


まずは揚げそばに冷たいそば茶が出てくる。


蕎麦はせいろに田舎の二種類が基本。休日には十割もあるのだが、あえて田舎をお願いした。
いかにも趣味が高じてという感じの力強いが繊細な面も持つ蕎麦だ。


今回は少し下手な感じもするとろろと合わせてみたが、とろろの肌理もも細かく、汁の味も深く、非常に満足できるものであった。


食後に予想外の蕎麦羊羹もいただいた。上品な味わいが締めに丁度よかった。

豪農の館目黒邸  魚沼市

2009-07-08 22:11:45 | 古民家、庭園
越後の国の中でも山深い、もう目と鼻の先が会津の入広瀬という地域がある。かつては冬場の出稼ぎで有名だったところで、今でも雪の深さは変わらない。その地に安土桃山時代に帰農したのが目黒家である。




茅葺の入母屋造りの正面は、威厳を保ちつつも独特の柔らかい味わいがある。




梅雨の中休みの大変な晴れ間が見えた日であったが、茅葺の屋根は高く、家の中は囲炉裏の火が恋しくなるほど冷やっとした。




座敷の奥の庭は江戸後期築庭といわれる回遊式庭園がある。かつて見た時はもう少し整っていたような印象があるのだが、季節のせいかいささか草茫々の姿である。






庭に出てみれば、もう少しそれらしい姿が見られる。








家の裏側には、明治34年に建て増された奥座敷と茶室がある。山からの清冽な流れを取り入れた、不思議に浮世離れしたような空間である。厳しい越後の山中の生活の重みがすっかりそのまま残っているような台所とは、まるで違う世界のようだ。

ハンバーガー  カルネヤ

2009-07-07 21:30:24 | 神楽坂よい処
都内のエリア区分としては神楽坂に属する「カルネヤ」さんだが、お店は大久保通り沿い、神楽坂よりも大分西側にある。肉を扱うセンスが抜群で、短期間に3回目の訪問になる。


自家製のバーンズも素晴らしいが、挽肉を使わないで固まり肉を包丁で叩いたと思われる肉の口当たりと存在感が見事。


ケチャップのようなソースを使わず、生トマトで味付けしている。量もたっぷりとあり、お肉を食べた満足感を感じる。


イブ・テラス  神楽坂

2009-07-06 20:32:15 | 神楽坂よい処
イブ・テラスさんのお店の屋根は、昔の幌仕様のオープンカーのような作りになっている。


晴れている間はオープンエアーを堪能し、雨が降り出したらビニール張りの屋根がダッとせり出してくるのだ。


屋根の色遣いも、戦前のグランプリカラーを思わせるフレンチ・ブルー。


ランチであっても、冷えたビールの一杯は必須となる。


ラムの煮込みにバターライス。奥はマカロニ、左手は熱々のジャガイモのスープ。
今年の梅雨は晴れ間が少ないが、ほんの少しだけ日差しを浴びることができた。

スパゲッティ アラビアータ  カルネヤ

2009-07-05 20:47:05 | 神楽坂よい処
前回の訪問でカルネヤさんの肉の扱いの素晴らしさは目に、そして舌にきざみこまれた。


そうなると、天の邪鬼なもので肉以外を扱うセンスがみたくなる。


残念なことにランチなので、自家製パスタは出てこない。もう少し太めの11分位い茹でるやつを使うと、小麦自体の味が前にでてくるかと、


それでもフレッシュなトマトのソース、お酢が利いたキャベツ、半熟玉子の取り合わせは悪くない。肉は顔をださないのだが、なにか独特なセンスというか、イタリア本土のお店ともよい意味で違うセンスが、少しだけ感じられる。


こちらのエスプレッソは、ゆっくりと味わいたい。

そば屋長森  南魚沼市

2009-07-04 17:32:29 | 蕎麦
かつてのお店は魚沼川を湯沢から遡り、八海山の登山口まであと少しという場所にあった。店の名は岡寮。


もう一度、あの店の盛りを味わいたくて出かければ、遠くからでもわかる「休店」の表示がっ出ている。


でも、思ったとおり休店の下には、移転先のお店の地図がある。
この建物は八海酒造さんの傘下になってからは「岡寮」さん、その前は「彼岸茶屋」という代々の蕎麦屋さんのお店だ。なかなか風情のある建物なので八海酒造さんも、休店になどせずにこちらでも蕎麦を出されたら、と思った。


新しいお店は、比較的近くにあるように書いてあったのだが、この地域の「近く(あるいは車で5分)」は凄い距離に感じられる。迷いはしなかったが、随分の距離を走ったようにも思われる。移転先は新できの館だが、規模が大きな昔ながらの農家の造りだ。


訪れた時、たまたまお客が一杯で炉辺(といっても火は無い)で少し待つことになった。
日ざかりの庭は大変な暑さなのに、不思議にひんやりとした風が吹き抜ける。


蕎麦汁は、どっぷりと付ける田舎風(右手の色の濃い蕎麦猪口)と、お店のお勧めの蕎麦の先をちょこっと付ける江戸風(左手の染付の器のもの)があるという。どうちらにするか大いに迷っていたら、両方持ってきてくれた。


そういえば、前に岡寮さんに伺った時にもそんな感じの汁だったと思う。やはり、江戸前という汁は甘みが強すぎて何だか馴染めず、お店の推奨ではない方の田舎らしい汁に、どっぷり蕎麦をひたす満足感が記憶に残った。不思議に香りは田舎汁くらいではなくならなかった。
また、てんぷらにも別に汁が付く。


蕎麦は素直な感じで、この地域のものとしては香りが高いように感じた。