蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

そば屋長森  南魚沼市

2009-07-04 17:32:29 | 蕎麦
かつてのお店は魚沼川を湯沢から遡り、八海山の登山口まであと少しという場所にあった。店の名は岡寮。


もう一度、あの店の盛りを味わいたくて出かければ、遠くからでもわかる「休店」の表示がっ出ている。


でも、思ったとおり休店の下には、移転先のお店の地図がある。
この建物は八海酒造さんの傘下になってからは「岡寮」さん、その前は「彼岸茶屋」という代々の蕎麦屋さんのお店だ。なかなか風情のある建物なので八海酒造さんも、休店になどせずにこちらでも蕎麦を出されたら、と思った。


新しいお店は、比較的近くにあるように書いてあったのだが、この地域の「近く(あるいは車で5分)」は凄い距離に感じられる。迷いはしなかったが、随分の距離を走ったようにも思われる。移転先は新できの館だが、規模が大きな昔ながらの農家の造りだ。


訪れた時、たまたまお客が一杯で炉辺(といっても火は無い)で少し待つことになった。
日ざかりの庭は大変な暑さなのに、不思議にひんやりとした風が吹き抜ける。


蕎麦汁は、どっぷりと付ける田舎風(右手の色の濃い蕎麦猪口)と、お店のお勧めの蕎麦の先をちょこっと付ける江戸風(左手の染付の器のもの)があるという。どうちらにするか大いに迷っていたら、両方持ってきてくれた。


そういえば、前に岡寮さんに伺った時にもそんな感じの汁だったと思う。やはり、江戸前という汁は甘みが強すぎて何だか馴染めず、お店の推奨ではない方の田舎らしい汁に、どっぷり蕎麦をひたす満足感が記憶に残った。不思議に香りは田舎汁くらいではなくならなかった。
また、てんぷらにも別に汁が付く。


蕎麦は素直な感じで、この地域のものとしては香りが高いように感じた。