蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

鮨 登喜和  新発田市

2014-06-17 23:52:29 | 寿司
確か1年前のショウブの季節に最初に訪れ、見事な腕に感動した記憶がある。
その後、SUITOなる新潟ローカルな雑誌にも登場し、成る程と思った。


このお店、上握りなどのコースもあるのだが、木札が示すお値段があまりにも良心的なので、カウンターのすみに座り、我が侭を言って1カンずつお願いする事になってしまう。
まずは、とき鮭。一番旨いのはいつ頃ですかと聞いたら笑われてしまった。時知らず、いつでも旬との事。


続いてハマグリ。今や中国産がほとんどだそうだが、このお店で出すのはそうではなかろう。
煮ハマの味の深さ。なかなか食べられない食材である。




木札には無いが、タラバ海老がお勧めだと言う。
姿を見せてもらったが、なかなかの大きさ。ガス海老や泥海老も甘みが濃くて美味だが、これは外せないと思い注文した。
まずは、たっぷりとした身を握りで。甘みが素晴らしい。
続いて、なんと頭の味噌の部分が軍艦巻きで出てきた。単純な身に比べて、ひと味の濃さ。これはなかなか食べられないものをいただけたと即座に感じた。


舌を調整しようとコハダを注文すれば、これがまあ粋な酢締めの姿。驚く程のお値打ち。


ヒラメは季節が終わりがけだったのかもしれないが、日本海の寿司屋さんではなくてはならぬネタだと思う。


シャコはツメを付けて。そのツメがまたなかなか味が深い。




最後は生ウニに穴子という大贅沢。
穴子は注文を受けてから、焼き付けてほこほこのものを出す。まさしく、舌と上あごの間で崩れる。


これで終了と思っていたら、先ほどのタラバ海老のから焼きが出てきた。ヒゲは香ばしく、殻の中身は見事な香りを放つ。一匹で三回美味しいネタである。
これだけ、いろいろとやりながら、アルコールフリー一本を含めて、驚く程お勘定は安かった。私が知る限り、お江戸では決して出来ない鮮度にお値段。わざわざ訪れる価値は十分にある。


御馳走様でした。