蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

武生  まつもと屋

2007-06-19 18:48:24 | 蕎麦
武生は歴史の街である。古くは国府が置かれ、奈良、平安の昔から福井(越前)の中心として栄えた。空襲も免れたので、古い町並みがそのまま残っている。蕎麦屋の歴史も古い。文久元年(1861)創業という七代続いた「うるしや」さんという、蕎麦屋が数年前まで営業していたという。残念ながら「うるしや」さんは、そこで途絶えてしまったのだが、蕎麦の味の系譜を受け継ぐ店がある。こちら「まつもと屋」さんは、先代から「うるしや」さんと交流があり、唯一その味を伝える店だという。


お店は、武生の中心近くにあり、古い町並みを形造っている。写真でみると、屋根が相当にたわんでいるのが分る。


蕎麦は二八だというが、蕎麦の生きた香りがたつ。大根は辛味があり、汁も甘みのないしゃっきりしたもの。最近、蕎麦汁に辛味や旨みは必要だが、甘みは無くても好いのではと感じる。


蕎麦を切るときに、包丁を微妙に寝かせるのだろう、切り口が斜めだという。これは「うるしや」さんから受け継いだ切り方だそうだ。確かに、エッジがキリキリと四角い感じではない。


とろろかけも、とても美味しかった。


ご馳走さまでした。

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